top of page

8.うらやましい

「うらやましい」

人間として生まれてきたならば、誰もがそんな思いを味わったことがあるのではないでしょうか。

「あの人がうらやましい‥」

「あの環境が、あの立場が、うらやましい‥」

「あの人の持っているものが、うらやましい‥」

「自分には出来ないことをやっている人が、うらやましい‥」

沸々と湧き上がる思いは、あなたをどのようにさせるでしょうか?

「うらやましい」という思いが、あなたの腹の底から湧き上がってきた時、あなたはもう動揺する必要はありません。

安心して、その「うらやましい」という思いの“先にあるもの”を見つけてください。

それが、あなたを輝く方へと導いてくれます。

それは、あなたがどんなものが強く好きであり、どんなことを強く望んでいるかを、明確に教えてれる“道しるべ”です。

あなたが興味がないことに対して、「うらやましい」という思いを抱くことは、まずないでしょう。

絵画に興味のない人が、公園でスケッチをする人を見て、「いいなぁ!うらやましい!」と嫉妬することは無いでしょう。

農作業なんて野暮ったくて興味はないよと思っている人が、土にまみれて汗だくになっている人を見て「いいなぁ!その環境はずるいなぁ!」なんて思うこともないでしょう。

「うらやましい」―・・、そんな気持ちが湧き上がってきた時、それは『あなた自身が、その望みをもっと叶えていいのですよ』というサインである事を覚えておいてください。

もっと“その望み”との絆を深め、そして実際に叶えていいのですよ、豊かになっていいのですよ、というサインなのです。

ですからあなたは、そのサインを受け取ったら瞬時に、その「うらやましい」という思いの先にある、自分自身の『真の願い』に気付いてあげる事にだけ、全力になりましょう。

けれども、そんな湧き上がるエネルギーを、自分の『真の願い』のために使うのではなく、“それを誘発させた相手”へと向け続けてしまったならば、それは間もなくイライラや嫉妬心へと変わっていくでしょう。

時には、自信喪失や自己嫌悪、さらには憎しみへと化けていくこともあるかも知れません。

そして、「自分が持っていないモノ」をしょっちゅう見せてくるその相手は、自分を苦しめているか、攻撃しているか、または競い合っているのだろうか?と錯覚しそうになることさえあるかも知れません。

そんな苦しい時こそ、潔く“目を覚ます”ことを忘れないことです。

あなたの目に映るものは、いつだって「ありのままのそれ」ではないことを、覚えておいてください。

あなたの目に映る他人は、いつだって「ありのままのその人」ではありません。

あなたの目に映るのは、『あなた自身』です。

なぜなら、あなたは、『あなた』という心の窓を通して、この世界を見ているからです。

あなたがバラの花を見たとき、あなたは『バラの花を見た自分は、今何を感じるか?』について、いつも見せられているわけです。

バラそのものを見ているわけではありません。ある意味、それは不可能です。あなたがあなたである限り。

あなたは、『あなた』という心の窓を通してのみ、この世界を知覚・認識できるようになっています。

これこそが、わたしたちに“平等”に与えられた、素晴らしい恩寵です。

ですからあなたは、“自分という窓”を通して、そこに自分自身の心を見つけてあげてください。

あなたの願いを、見つけてあげてください。

持っていない自分に対して、がっかりしたり失望したりする必要はありません。

今すぐそれが手に入らないからと言って、イライラする必要もないのです。


あなたが「今ここ」にいるということは、『完全なことなのである』という真実を思い出してください。

あなたが“あなたなりのやり方”で、紆余曲折しながらも自分の望むものを見失わずに、あなただけの道を歩いていくことに、一体どれほどの醍醐味がつまっているのかを、あなたは常に思い出す必要があります。

それこそが、あなたがこの星に来ている理由です。

あなたが夢見ていた『夢』です。

あなたは、あなたが持っている、あなただけの心の窓を通して、自分自身の様々な側面を掘り起こしながら、あなたの輝く宝物を発見し続けることを、この人生の舞台で自由に楽しむ事ができるのです。

そのために、他人が存在しています。

あなたに、『あなたのこと』を教えてくれるのが“他人”です。

あなたに『あなたの願い』を知らせ、あなたに『まだ見ぬあなた』を見せてくれるのが“他人”です。

どうか、あなたを見間違わないでください。

たくさんの雑多な“ヒント”をたずさえて、ありとあらゆる他人の皆さんは、あなたの謎解きを手助けしてくれています。

あなたはもう、そんな“ヒント”という表層に、心を惑わされる必要はないのです。

輝くあなたの道をゆくために、ただただ、あなたはそれらのヒントを活用してください。

そんな自由を、楽しんでください。

たくさんのヒントの向こう側にある『宝の山』から、あなたが一体何を掘り起こすのか?は、いつもあなた自身のハートの躍動にゆだねられています。

RECENT POSTS

bottom of page