8.うらやましい
- Bio Sinfonia
- 2012年10月7日
- 読了時間: 4分
更新日:9月23日

「うらやましい」
人間として生まれてきたならば、誰もがそんな思いを味わったことがあるのではないでしょうか。
「あの人がうらやましい‥」
「あの人の環境が、うらやましい‥」
「あの人の立場が、うらやましい‥」
「あの人の持っているものが、うらやましい‥」
「あんなことをできているあの人が、うらやましい‥」
沸々と湧き上がる思いは、あなたをどのようにさせるでしょうか?
「うらやましい」という思いが、あなたの腹の底から湧き上がってきたとき、あなたはもう動揺する必要はありません。
安心して、その「うらやましい」という思いの【先にあるもの】を見つけてください。
それが、あなたを輝く方へと導いてくれます。
それは、あなたがどんなものが強く好きであり、どんなことを強く望んでいるかを明確に教えてれる“道しるべ”です。
あなたが興味がないことに対して、「うらやましい」という思いを抱くことは、ないでしょう。
絵画に興味のない人が、公園でスケッチをする人を見て、「いいなぁ!うらやましい」と嫉妬することは無いでしょう。
農作業なんて野暮ったいなぁと思っているような人が、土にまみれて汗だくになっている人を見て「いいなぁ!その環境はずるいなぁ」なんて思うこともないでしょう。
「うらやましい」、そんな気持ちが自然と湧き上がってきたとき、それは『あなた自身が、もっとその望みを叶えていいのですよ』というサインであることを覚えておいてください。
もっと「その望み」との絆を深め、そして「実際に叶えていいのですよ、豊かになっていいのですよ」というサインです。
ですからあなたは、そのサインを受け取ったら瞬時に、その「うらやましい」という思いの先にある、自分自身の【真の願い】に気付いてあげる事にだけ、全力になりましょう。
けれども、そんな湧き上がるエネルギーを、自分の【真の願い】のために使うのではなく、「それを誘発させた相手」へと向け続けてしまったならば、それは間もなくイライラや嫉妬心へと変わっていくでしょう。
時には、自信喪失や自己嫌悪、さらには憎しみへと化けていくこともあるかも知れません。
そして、「自分が持っていないモノ」を、しょっちゅう見せびらかしてくるその相手は、自分を苦しめているか、攻撃しているか、または競い合っているのだろうか?と錯覚しそうになることさえあるかも知れません。
そんな時こそ、目を覚ますことを忘れないことです。
あなたの目に映るものは、いつだって「ありのままのそれ」ではないことを、覚えておいてください。
あなたの目に映る他人は、いつだって「ありのままのその人」ではありません。
あなたの目に映るのは、【あなた自身】です。
なぜなら、あなたは、【あなた】という心の窓を通して、この世界を見ているからです。
あなたが「バラの花」を見たとき、あなたは【バラの花を見た自分は、今何を感じるか?】について、いつも見せられているわけです。
バラそのものを見ているわけではありません。ある意味、それは不可能です。あなたが、あなたである限り。
あなたは、【あなた】という心の窓を通してのみ、この世界を知覚・認識できるようになっています。
これこそが、わたしたちに“平等”に与えられた、素晴らしい恩寵です。
ですから、あなたは「自分という窓」を通して、そこに「自分自身の心」を見つけてあげてください。
あなたの本当の願いを、見つけてあげてください。
持っていない自分に対して、がっかりしたり失望したりする必要はありません。
今すぐそれが手に入らないからと言って、イライラする必要もありません。
あなたが「今ここ」にいるということは、【完全なことである】という真実の側面を思い出してください。
あなたが「あなたなりのやり方」で、紆余曲折しながらも、自分の本当に望むものを見失わずに、あなただけの道を歩いていくことに、一体どれほどの醍醐味がつまっているのか?を、あなたは常に思い出す必要があります。
それこそが、あなたが今この星にいる理由です。
あなたが、夢見ていた『夢』です。
あなたは、あなたが持っている、あなただけの心の窓を通して、自分自身のさまざまな側面を掘り起こしながら、あなたの輝く宝物を発見し続けることを、この人生の舞台で自由に楽しむことができるのです。
そのために、他人が存在しています。
あなたに、【あなたのこと】を教えてくれるのが“他人”です。
あなたに、【あなたの願い】を知らせ、
あなたに、【まだ見ぬあなた】を見せてくれるのが、“他人”です。
どうか、あなたを見失わないでください。
ありとあらゆる他人の皆さんは、たくさんの雑多な“ヒント”をたずさえて、あなたの謎解きを手助けしてくれています。
あなたはもう、そんな“ヒント”という表層に、心を惑わされる必要はないのです。
輝くあなたの道をゆくために、ただただ、あなたはそれらのヒントを活用してください。
そんな自由を、楽しんでください。
たくさんのヒントの向こう側にある「本当の宝の山」から、あなたが何を掘り起こすのか?は、いつもあなた自身のハートの躍動にゆだねられています。


