8.うらやましい
- Bio Sinfonia
- 2012年10月7日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年1月2日

「うらやましい」
人間として生まれてきたならば、誰もがそんな思いを味わったことがあるのではないでしょうか。
「あの人がうらやましい‥」
「あの環境が、あの立場が、うらやましい‥」
「あの人の持っているものが、うらやましい‥」
「自分には出来ないことをやっている人が、うらやましい‥」
沸々と湧き上がる思いは、あなたをどのようにさせるでしょうか?
「うらやましい」という思いが、あなたの腹の底から湧き上がってきた時、あなたはもう動揺する必要はありません。
安心して、その「うらやましい」という思いの“先にあるもの”を見つけてください。
それが、あなたを輝く方へと導いてくれます。
それは、あなたがどんなものが強く好きであり、どんなことを強く望んでいるかを、明確に教えてれる“道しるべ”です。
あなたが興味がないことに対して、「うらやましい」という思いを抱くことは、まずないでしょう。
絵画に興味のない人が、公園でスケッチをする人を見て、「いいなぁ!うらやましい!」と嫉妬することは無いでしょう。
農作業なんて野暮ったくて興味はないよと思っている人が、土にまみれて汗だくになっている人を見て「いいなぁ!その環境はずるいなぁ!」なんて思うこともないでしょう。
「うらやましい」―・・、そんな気持ちが湧き上がってきた時、それは『あなた自身が、その望みをもっと叶えていいのですよ』というサインである事を覚えておいてください。
もっと“その望み”との絆を深め、そして実際に叶えていいのですよ、豊かになっていいのですよ、というサインなのです。
ですからあなたは、そのサインを受け取ったら瞬時に、その「うらやましい」という思いの先にある、自分自身の『真の願い』に気付いてあげる事にだけ、全力になりましょう。
けれども、そんな湧き上がるエネルギーを、自分の『真の願い』のために使うのではなく、“それを誘発させた相手”へと向け続けてしまったならば、それは間もなくイライラや嫉妬心へと変わっていくでしょう。
時には、自信喪失や自己嫌悪、さらには憎しみへと化けていくこともあるかも知れません。
そして、「自分が持っていないモノ」をしょっちゅう見せてくるその相手は、自分を苦しめているか、攻撃しているか、または競い合っているのだろうか?と錯覚しそうになることさえあるかも知れません。
そんな苦しい時こそ、潔く“目を覚ます”ことを忘れないことです。
あなたの目に映るものは、いつだって「ありのままのそれ」ではないことを、覚えておいてください。
あなたの目に映る他人は、いつだって「ありのままのその人」ではありません。
あなたの目に映るのは、『あなた自身』です。
なぜなら、あなたは、『あなた』という心の窓を通して、この世界を見ているからです。
あなたがバラの花を見たとき、あなたは『バラの花を見た自分は、今何を感じるか?』について、いつも見せられているわけです。
バラそのものを見ているわけではありません。ある意味、それは不可能です。あなたがあなたである限り。
あなたは、『あなた』という心の窓を通してのみ、この世界を知覚・認識できるようになっています。
これこそが、わたしたちに“平等”に与えられた、素晴らしい恩寵です。
ですからあなたは、“自分という窓”を通して、そこに自分自身の心を見つけてあげてください。
あなたの願いを、見つけてあげてください。
持っていない自分に対して、がっかりしたり失望したりする必要はありません。
今すぐそれが手に入らないからと言って、イライラする必要もないのです。
あなたが「今ここ」にいるということは、『完全なことなのである』という真実を思い出してください。
あなたが“あなたなりのやり方”で、紆余曲折しながらも自分の望むものを見失わずに、あなただけの道を歩いていくことに、一体どれほどの醍醐味がつまっているのかを、あなたは常に思い出す必要があります。
それこそが、あなたがこの星に来ている理由です。
あなたが夢見ていた『夢』です。
あなたは、あなたが持っている、あなただけの心の窓を通して、自分自身の様々な側面を掘り起こしながら、あなたの輝く宝物を発見し続けることを、この人生の舞台で自由に楽しむ事ができるのです。
そのために、他人が存在しています。
あなたに、『あなたのこと』を教えてくれるのが“他人”です。
あなたに『あなたの願い』を知らせ、あなたに『まだ見ぬあなた』を見せてくれるのが“他人”です。
どうか、あなたを見間違わないでください。
たくさんの雑多な“ヒント”をたずさえて、ありとあらゆる他人の皆さんは、あなたの謎解きを手助けしてくれています。
あなたはもう、そんな“ヒント”という表層に、心を惑わされる必要はないのです。
輝くあなたの道をゆくために、ただただ、あなたはそれらのヒントを活用してください。
そんな自由を、楽しんでください。
たくさんのヒントの向こう側にある『宝の山』から、あなたが一体何を掘り起こすのか?は、いつもあなた自身のハートの躍動にゆだねられています。