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5.目指すもの

  • 執筆者の写真: Bio Sinfonia
    Bio Sinfonia
  • 2012年10月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:9月23日


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「あなたは、何を目指しているのですか?」

この問いの不自然さに100%気付いていらっしゃる方が、このページに来ることはないのかも知れません。

人はいつもいつも、何かを目指しています。子どもであっても。

生まれたばかりの赤ちゃんは、目指すことを知りません。

けれども、小学校に入るととたんに、「目標」なるものの価値観を、誰もが知らされることとなります。

それは、【今この瞬間の時間とエネルギー】を、その「目標なるもの」に対して使っていくという考え方です。

「目標を紙に書きましょう」


このような先生の言葉に、「ん~‥」と唸りながら頭を掻きながら、なかなか紙に目標を絞りだせなかった子どもの姿が、あなたの脳裏にもぼんやりと浮かびませんか?


そんな子どもこそ、すでに足すところも引くところもない存在です。


その子は、【今】を生きています。

しかし、そんな子も、いつしか集団に習って、大人の考え方を受け入れていきます。「目標」を決めることができるようになります。“目指すものを持つ”ことが、できるようになっていきます。

そしてそれが、いつしか“自動的”になっていきいます。

やがて、立派な大人に成長したあるとき、ふと思うのです。

「自分は一体、何をやりたいのだろうか?」

「自分は一体、何を目指しているのだろうか?」

そんな突如として内側から湧き上がる疑問は、あなたに戸惑いをもたらすかも知れません。

目指すものありきの人生は、目指すものを見失った途端、路頭に迷います。

目指しているものが「やっぱりこれではなかった‥」と痛感した時、不安に襲われもします。

目指していた世界が「実は空虚なものだった‥」と知ったならば、絶望感に苛まれもします。

まるで方向感覚を失って、迷子になった子どものように。

しかし、そんな喪失感や無力感など、実は無用なのです。

安心して、すぐに手放していただいて大丈夫です。

大人になったあなたは、晴れて「子どもに還る準備ができた」ということです。



ここからが原点回帰のスタートです。


「何を目指しているんだろうか?」―‥そんな疑問は、もっともなものです。

ここで少し、思考の転換をしてみてください。

「目指すもの」なんて、もともと無かったのだと。

あなたの切迫感に貼り付いて離れなかった「目標思考」は、本来のあなたのものではありません。安心して手放してしまっても、何も問題はありません。


現代社会において、人が「何かを目指す」ということは、そのほとんどが「今を否定する」ことから始まっています。


このままでは「いけない」

もっとよくならなければ「いけない」

今のままでは「十分ではない」・・と。


そんなお決まりの価値観が、あなたを【今】ではない別の場所へと駆り立てます。

目標が悪いのではありません。

目標を持たない方がいい、と言っているのでもありません。

目標というものが、いかに素晴らしく、いかに心を鼓舞させてくれるものであるか、わたしたちはもう十分に知っています。

けれども、「今を否定すること」をベースにした目標は、いつになっても、あなた自身を否定し続けます。


今を否定し、あなたがようやくその「目標」に辿り着いたとき、あなたはそんな素晴らしい自分を十分に味わい祝福するより早く、さらなる次の目標へと駆り立てられていることでしょう。

であるならば、目標に忙しいあなたは、一体いつ今を生きるのでしょうか?

今この瞬間のありのままの自分を完全肯定し、無条件で愛でる日はいつなのでしょうか?

今この瞬間も、あなたはすでに『完全』です。

『完全である』ということは、あなたが「ここが完ぺきじゃない」と思い込んでいるその部分も、実は完全であったということです。

そして、あなたが「完ぺきじゃない‥」と考えているその思考の動きすらも、完全であるということです。

あなたはそのまま、ありのままで、この宇宙全体の生命体験に貢献しています。

気づきを、学びを、発し与えて、輝く光なのです。

あなたの【今】が、『あなたの到達したかった場所』です。

【今この瞬間】をかみしめながら、今に生きるとき、今を起点とした、あなたの真の創造が始まります。


 
 

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