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7.正直に生きる

  • 執筆者の写真: Bio Sinfonia
    Bio Sinfonia
  • 2012年10月7日
  • 読了時間: 7分

更新日:9月23日


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たやすいことのように見えて、実は大変むずかしい在り方のひとつに 、『正直に生きる』ということがあります。

あなたは今、どれほど「自分自身」に対して、正直に生きているでしょうか?

これは「誰かを騙したり、人に嘘をついたりしない」といった、表面的で生易しい話をしているのではありません。

【あなたが自分自身に対して、真に正直であるか?】

というポイントは、あなたのこの地球での生命体験の質を、根底から揺るがすものです。

正直に生きる、というシンプルな事が「たやすく見えて、実はむずかしい」というのは、そこに落とし穴があるためです。

それは、「自分が自分に正直になれていない」ことに気付いていないために、「自分に嘘をついている自覚などない」という落とし穴です。

自分自身にすっかり騙されているとき、あなたは「正直に生きる」ということの意味が、どことなくつかみどころのない感じがするでしょう。

そんな時は、まずは自分自身にかかっている“トリック”を暴くことから始めましょう。

朝一番、目が覚めた時、

まどろむ意識の中でこう呟いてみてください。

「私は今日、自分自身に対して、絶対に嘘はつかないぞ」と。


朝一番の、【自分に対する誓い】の言葉です。

そして、あなたの一日が始まります。

すると間もなく、この呟きを覚えているあなたならば、自分と交わしたこの誓いを守ることが、いかにレベルの高いことであったかを痛感されるはずです。

自分自身に対する内なる覚醒度が高まれば高まるほど、自分が自分の心についていた「些細な嘘」に、ハッキリと気づくようになります。

仕事をしている時も、仲間や友人と一緒にいる時も、恋人やパートナーと一緒にいる時も、親や子供と一緒にいる時も・・・


自分の「本当の気持ち」に対する、ほんの些細な欺きの瞬間に、ハッと気付くようになるでしょう。


「これは自分の本心じゃない」―‥と。


そして、そんな自分自身の欺きに気づき始めたあなたは、自分の口から瞬間的に出てくる洗練された取り繕いの嘘の言葉に、自ら驚かれるかも知れません。

反射的な愛想笑いに、ささやかなおべっかに、習慣的な同意のあいづちに‥と、ありとあらゆるところに顔を出す「欺き」の断片の数々に、自ら感心してしまうかも知れません。

他人に対して正直にあろうと心がけている誠実なあなたが、もしかすると自分自身に対しては、まさかの大ウソつきであったかも知れないのです。

けれども、そんな時こそ自分を嘆く時ではありません。

あなたが、あなた自身に回帰する瞬間です。

表が裏になり、ねじれがねじれを生んでいたのは「自分が自分に正直でなかった」、そんな単純な初期設定に由来していたのです。



すべてを複雑にしてしまう、シンプルかつ巧妙なトリックです。

ここで、再びあなたは、自分自身の「ありのままの心」にフォーカスすることできます。

欺くあなたを見つけた瞬間から、今度は、その奥に隠れていた【正直なあなた】を見つけてあげることができます。

本当はこうしたかったんだ、本当はこう思っているんだ、本当はこう言いたいんだ‥という、【あなたの純粋な本心】です。

「理性」によって手直しされる前の、ありのままの自分の心を見つけてあげてください。

そんな正直な自分を見つけるためには、まずは大前提として、あなたはどんな自分をも肯定する必要があります。

「こんな風に感じるなんて、いけないから・・」

「そんな風に思うなんて、よくないことだから・・」

などと思う必要はありません。


「思ってはいけないこと」など存在しません。

自分の人生を生きるためには、「自分が思い、感じていることの全て」を、あなた自身が一番最初に発見し、肯定してあげる必要があります。

あなたの中には、全ての感情が存在します。

そのことを、自分に許してあげてください。

あなたの中に生まれいでる、ありとあらゆる感情たちは、存在を肯定されるのを待っています。

やがて、どんな感情の存在をも肯定することに慣れてきたならば、ぜひそれらを気楽に歓迎してあげてください。

どんな感情であっても、どんな感じ方であっても。

あなた独自の感受性を完全肯定し、あなたの「欺き」と「正直さ」を発掘することができたら、次はその両者の間にある"ギャップ"を見つめてください。

正直さを妨げていたもの、欺きを後押ししていたもの、それは一体なんなのでしょうか?

欺くあなたも、正直なあなたも、どちらもまぎれもなくあなた自身です。



どちらかが「偽者の自分」というわけではありません。

そして、真っ正直なありのままのあなたと、なんらかの取り繕いを行ったあなたとの、「間にあるもの」を見てみてください。

何が一体、あなたを「正直でいさせなくさせる」のでしょうか?

そこには「恐れ」が潜んでいるはずです。

あなたが恐れている何かです。

人に嫌われたくない、

何かを失いたくない、

傷つきたくない、

傷つけたくない、

いい人間でいなければ…

正しい人間でいなければ‥

といった、何かしらのあなたの願いにも似た「恐れ」が顔を出してくることでしょう。

正直になることで、そんなあなたの中に隠れていた「恐れ」と、初めてご対面することができます。

そんな恐れと出会ったあなたは、自分自身の「歴史」と「成り立ち」について、また一段と理解を深め、あなた自身を救う術を見つけ出すことができます。

あなたが発掘した自分自身の「嘘」と「正直さ」は、あなたの子供時代に「周囲にどんな大人が存在していたか?」を教えてくれる手がかりです。

すべての子どもは、食事や睡眠を与えられるのと同じように、「愛されている実感」を与えられる必要がありました。あなたもまた、人であるならばそうです。

人の基本的な生存本能が、「安心・安全」を求めるのです。

そんな「安心・安全」とは、子どもにとって「周囲から注がれる愛情」に他なりません。


「ちゃんと愛されている」という実感こそが、本能欲求を満たしてくれます。

だからこそ人は、何を犠牲にしてでも“愛らしきもの”を得るためなら、無意識のうちに必死になることができます。

あなたの中の「子どもの衝動」が、そうさせるのです。

人は、大人になっても依然、子どものままです。

あなたの中の「子ども」を、失うことはできません。

大人のあなたの中に、「子どものあなた」が存在しています。

おじいちゃん、おばあちゃんへと成熟したあなたの中に、子どものあなたが存在しています。

どうかいつまでも、「子どものあなた」を失うことなく、大切にしていてください。

そして、そんな安全を求める本能、「愛されている実感」を得るために、あなたはもうこれ以上、【正直な自分】を隠す必要はありません。

なぜなら、今この瞬間のあなたにとって、いちばん頼りになる大人が、【あなた自身】だからです。

今やあなたは、

あなたの父であり、

あなたの母なのです。

あなたが、あなたを愛することができます。

あなたが、あなたを育てることができます。

「しかし、こんな複雑な世の中で。正直に生きるなんて、・・そんなことができるのだろうか?」

などと不安に思う必要はありません。


ただ、やってみればいいのです。


騙されたと思って、まずは【朝の誓い】から始めてみてください。


安心していただいて大丈夫です。


もうすでに私たち人間は、どこもかしこも騙されているのですから、思い切ってあと一つや二つ騙されてみたとしても、何も問題ありません。

「私は今日、自分に対して、絶対に嘘はつかないぞ。

たとえ他人に嘘をついたとしても」

と。

目覚めの道を歩み始めたあなたなら、きっとこのプロセスの醍醐味を解っていただけるはずです。

そして、「ただ正直になった」というだけで、あなたの【願った通りの現実】が、一体どれほど転がり込んで来ることでしょうか。

ただただ素直に単純に、あなたの「嘘」と「正直さ」の発掘から、始めてみてください。

 
 

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