「ただの風邪」という思考停止を超えて
- Bio Sinfonia
- 2024年12月15日
- 読了時間: 13分
更新日:2024年12月26日

「急に寒くなったせいか、風邪をひいた」
「無理をしすぎたせいか、風邪をひいた」
「ストレスがたまっていたせいか、風邪をひいた」
このような「風邪」という言葉と、そこに秘められたふんわりした概念は、私たちにとって非常になじみ深いものだったように思います。
さわぐほどでもない体調不調を《ただの風邪》だとしてポジティブに捉え、自己治癒させてしまうことは、前向きな生き方を体現できる素晴らしい機会でもあったかもしれません。
しかしながら、この親しみのある「風邪」という概念こそが、これからの時代には私たちの意識を巧みに騙す “切り札” となる可能性が大いにありそうです。
現に、今まさに起こりつつある事態が、風邪という概念に対する集合意識の『完全な書き換え』イベントです。
もともと「風邪」というと、今の40代半ばより上の世代のみなさんにとっては、別に「ウイルスが原因だ」とさえ考えないまま「風邪」という表現を概念的に使ってきたケースも多かったことと思います。
医学でいうところの「風邪」の意味としては、「ウイルスをはじめ、病原微生物が引き起こす疾患」という定義が定められてきましたが、私たち一般大衆が口語的に使ってきた「カゼ/風邪」という言葉は、必ずしもそれと厳密に一致するものではなく、かなりふんわりとした意味合いを含んでいたはずです。
なぜなら、今の40代半ば以上の方々というのは、昔、私たちの先祖がどのような意図で「風邪」という言葉を使ってきたか?ということを、祖父母世代から見聞きしてきた実体験があるために、その感覚的な概念が意識の底に残っているためです。
私たちが子どもの頃、風邪らしき状態に陥った際に、祖父母世代から受けたアドバイスは、決して「手を洗え」ではなかったはずです。
・ゆっくり寝るといいよ
・消化のよいものを食べるといいよ
・よくなってきたら滋養のつくものも食べようね
というような基本的なアドバイスに加え、
・首にネギをまいとけ
・額に梅干しを貼っとけ
・リンゴのすりおろしを飲むといい
などなど、なんだかんだと言われるあれこれが、決して「手を洗え」でもなければ、抗菌薬や抗ウイルス薬を勧めてくるようなアドバイスではなかったからです。
バイキンやウイルスの恐怖をあおるテレビ番組やCMの影響を色濃く受ける前の時代は、私たち庶民の中にウイルスや微生物と戦うようなメンタルの土壌は、ほとんど育っていませんでした。
ですので、風邪に似た体調不良に陥った際には、地方ごとに伝わる数々の民間療法と共に、
・疲れていたんだよね
・がんばりすぎたからだよね
・ちょっと休もうね
などという、あたたかい言葉の数々こそが、まるで本物の薬のように感じられた体験をした皆さんも、きっとたくさんいらっしゃったことと思います。
こんな感じで、私たちの中には「風邪のような現象」を体験的にとらえつつ、自力で治してきた経験を重ねてきた方々が数多くいらっしゃったはずです。
だからこそ、「風邪」という言葉には親しみもありますし、庶民が気軽に使う言葉でもありました。
しかし、このような時代のあいだも、医学でいうところの「風邪/かぜ症候群/感冒」という用語は、意味が厳密に定義されてきました。
復習のため、以前「偽パンデミックの騙されポイント・ベストセレクション(2023年1月)」にも書いた内容を、以下に抜粋してみます👇(タイトルをクリックすると全文が読めます)
騙されポイント(その3)コロナは「ただの風邪」
現代において「風邪」という言葉は、一般的にも医学的にもきちんと”意味“が定義されています。
西洋医学における「風邪」の概念とは、「ウイルスをはじめとした微生物に感染することによって起こる病態」とされており、正式には「風邪症候群」と呼ばれます。そして、そんな風邪の原因とは「約80~90%がウイルスで、それ以外は細菌などの微生物が原因」とされています。つまり、風邪とは「病原体説」の最たるものであることが分かります。医学界では、”風邪ウイルス”の数は「200種類以上」と言われています。”風邪ウイルス”があまりに多すぎて「どれが原因で起こったのか特定するのが困難」という見解や、「弱毒性ウイルスも多い」といった見地から、「ただの風邪」というスローガンがよく用いられます。しかし「ただの風邪」という言葉でさえ、「ウイルスやバイ菌などの微生物が原因だ」と明言していることに他なりません。
(中略)
【誤】コロナはただの風邪⇒【正】コロナはただのやらせ。
---------抜粋ここまで---------
すでに、上記のような医学的教義は確立されてはいたものの、風邪の定義について日ごろからここまで厳密に考えていた市民のみなさんは、コロナ前の時代にはそんなにたくさんいらっしゃらなかったはずです。
というより、「そこまでウイルスに興味はなかった」というのが正直なところかと思います。
もっと言えば、昭和初期までさかのぼってみれば、医学博士でさえ「風邪」というものを現在のようには捉えていませんでした。
当時も、すでに「風邪は感染するもの」という見地は残念ながら確立されていましたが、それでも現在とはずいぶん異なる雰囲気の見解を呈していました。
参考までに、第二次世界大戦が始まる前の時代、1936年の医学ジャーナルをのぞいてみましょう。
こんな感じの文献がよく見つかります👆
「冷えからくる感冒(風邪)」という捉え方は、日本でも非常に伝統的なものでした。
こうした概念は、中国医学からの流れでもあり、風の邪気(=ふうじゃ)によって諸症状が引き起こされるという見解がベースにありました。
しかし、残念ながら、医学博士が柔軟でいられた時代も過ぎ去り、現在は以下のような末路です👇
このような流れと並行して、私たち市民の暮らしには急速にインターネットが普及し、ついには指一本で「風邪とは何か?」をスマホが教えてくれる時代になりました。
さらに親切なことに、チャットGTP君も、私たちの意識に直接「答え」を吹き込んで、手取り足取り洗脳してくれるようになりました。
そして、「江戸時代の感染症はこうだった」「鎌倉時代に流行った時はこうだった」・・等々と、見事な感染物語を私たちの頭に叩き込んでくれます。
こうしたクラウド上のプログラムとのやり取りでは、
・あくまで自主的に調べた
・自分の頭で考えている
・自分で勉強したんですよ
という感覚は維持したままに、実際には顔のない「社会」が提供してくるシナリオを市民が額面通りに受け取る自動運転システムとなっています。
こうして、自覚のないままに、ひとりひとりが世界を不幸にする考え方を布教するセールスマンになってしまう時代にもなりました。
これから日本でも、改めて「風邪」という概念の再布教が活発化する可能性があります。
次なる「嘘パンデミック」に向けて、市民が正しく怖がれるように【風邪の基礎知識】の再教育が始まっています。
現に先月、NHKでも「かぜクイズ」なるものが放送され、風邪に対する認識を見直して正しく怖がれるようクイズ形式で教えてくれる番組が報道された模様です。
(※テレビを見ない皆さんにとってはどうでもいいですね。わが家にもテレビはありません。)
そして先月末、これまで感染症法上では特に何も位置づけされていなかった風邪が、最も身近な感染症として【5類感染症】に指定されることが決定しました。(来年、2025年4月7日の施行)
これにより「風邪ワクチン」の開発も視野に入れているそうです。
最近は、ネットの教育サイトでも、「感染症の中でも最も身近な風邪は・・」というような言い回しを見かける機会が増えてきました。
しかし、まずもって「感染」という現象すら、いまだかつて証明されたことがないという事実を、私たちは決して忘れてはいけないと思います。
風邪を「感染症」だと豪語するからには、まずは「感染」というものをきちんと証明して欲しいものです。
ですが、これがあまりにも壮大な嘘であるために、世界中のほとんどの人が真面目に見てみようとする気持ちになれないというのは、相変わらず残念な情勢ではあります。
しかし、他人はさておき、社会もさておき、
ありのままの事実に対して本当に目を開いていきたい私たちは、「ただの風邪」という呪文から、もう卒業していく潮時を迎えているのではないでしょうか?
日本でいう「風邪」の概念とは、ウイルス押しの極みであり、かつ微生物は病原体であり諸悪の根源であるとする概念です。
なので、体調不良に見舞われた際に、
「今回は、ただの風邪だった!」
とまとめるのは、なかなかの危うさを秘めた思考停止でしかありません。
そして、この応用編として、「コロナは、ただの風邪だった!」というバージョンも出てきます。
さまざまな原因が引き金となっている体調不良を、「ただの風邪」シリーズにまとめてしまう思考回路は、昔からなじみがあったからこそ、私たちの意識に絶妙にフィットし、それ以上は考える必要のない気持ちのよい思考停止へと、いざなわれてしまいます。
「ただの風邪だ」とポジティブに捉えることは、政府見解を鵜呑みにせず、一見、目覚めているような気がしますが、実際には別バージョンの眠った並行世界へとダイブさせられてしまうのです。
これに似た現象が、「シェディング」かもしれません。
「シェディング」という言葉を、はじめは単に【人の代謝としての排出】というニュアンスで使っていたつもりが、著名人たちの話に耳を傾けているうちに、いつの間にかウイルス学の概念である「ウイルス・シェディング」、そして「ワクチン・シェディング」という意味での感染物語の語り手へと、各自がいざなわれてしまったように。
「コロナは、ただの風邪」というポジティブな呪文は、
・コロナは、ただのウイルス
・コロナは、大したことのない感染症だ
と言っているのと同意義です。
そんな半端なポジティブ、必要でしょうか?
コロナは架空の概念で、ウイルスの定義を満たすようなものは存在しておらず、感染という現象が証明されていない中で、この役に立たない呪文に囚われてしまうのは、惜しいことだと思います。
なので、今度こそ、「風邪」という思考停止の壁を超えていきませんか?
私たちが生まれる前の時代から、もともと「感染する病」だと言われてきた風邪ですが、さらに今後は【5類感染症】に分類されることになり、概念の再布教が始まっている今、私たちはもうこの「風邪」という言葉を使いながら自分の体調不良を説明する癖を、手放してしまっていいはずです。
なんといっても、さまざまな体調不良を「ただの風邪」だと言い切ってみても、有益な学びなどないのです。
「風邪は誰もがひくものだ」
「季節的なものだ」
「そういうもんだ」
と、そこで思考が止まってしまうと、自分の暮らしを省みることがなくなり、よりよい生き方を見いだしにくくなってしまいます。
「ただの風邪だ」と割り切って思考を止めるより、もう一段階、意識をブレークスルーさせて、自由に考えてみませんか?
「なにが起因していたのだろう?」
「自分の生活には何があったかな?」
「内面的にはどうだったろうか?」
と。落ち着いて振り返ってみることに意識の力を使ってみれば、それは間違いなく、自分や家族の人生をより良くすることに貢献してくれます。
そして、体が弱った時というのは、心も弱っていることが多いです。
弱っているのが自分であれ、誰かであれ、そういう状況になった時には、
・きっと疲れていたんだね
・がんばりすぎたんだね
・ちょっと休むといいよね
という優しい言葉をかけてあげてください。
体が弱っているとき、心がホッとすると、そこにすこしの余裕が生まれます。
そうして生まれた心のスペースに、自分にしか気づけない発見や、クリエイティブな発想が降りてきて、必要な癒しへと繋がっていきます。
自分が自分の主治医になる瞬間です。

そして。
さらに言うならば、
「季節の変わり目には、体調を崩すものだ」
という、聞きなれた固定観念さえ打破していくことで、ようやく見えてくる気づきがあると思います。
私たち人類は、太古の昔から、その土地の「季節」と共に生きてきた民族です。
先祖代々、その土地の個性的な気候風土を、脈々と生き続けてきたのです。
それなのに、いまだに人類が毎年毎年、季節のゆらぎに対応できずに、体調を崩してしまうほど地球に適応できない民族だと考えるほうが、そろそろ無理があるのではないでしょうか。
ましてや今の時代は、裸で生きているわけではなく、ハイスペックな暖かい衣類が山ほどあり、気密性の高い建物に恵まれ、温かくて栄養のある食べ物がたくさんある時代です。
すべてが揃っているのに、季節の変わり目に対応できないというのは、いくら練習しても人間がピアノの「ドレミファソラシド」を弾けるようにはなれない、というくらい本来は筋が合わない話です。
もちろん、冬が来れば、毎年のように
「さ、さぶいっ!」
となるのは当然ですが、それは人間の生命力が寒さに適応できないからではなく、私たち人類が持っている美しい感受性ゆえの体感です。
毎年、秋が来れば秋の美しさを、春が来れば春の喜びを、冬が来れば冬の感動を、
新鮮な感覚として【心と体と魂】とが一体になって享受できる感受性を、人間は持っているということです。

魂がふるえるほど、
心と体が一体になって
季節に感動できる
季節の移ろいを、
心身ともに
深く実感できる
という、人間の素晴らしい感受性は、「体調を崩してしまうほどの刺激やインパクトを、季節から受ける」ということとは、本来は次元の違う話です。
ですから、
「季節の変わり目の《気候》がメインで体調を崩している」
とばかり考えるより、
「季節の変わり目に合わせて増加する毒が、実はいろいろとある」
という事実に対して目を開いていく方が、私たち人類にとっては遥かに有益で、大きな学びがあるはずです。
実際、そのような毒が環境中に存在しており、季節の変わり目には人の体を異常な低体温にしてしまう毒素もあるわけですから、それを考慮しない方がおかしなことです。
先月の記事でも、私が最も発信したかった「風邪物語」の裏側にある実情のひとつに触れています↓
喉のイガイガ&ゴロゴロ、咳、くしゃみ、頭痛、熱っぽさ、倦怠感、関節の痛みや節々の違和感、食欲不振、吐き気、低体温など、「風邪」と言われているものの特徴をもれなく網羅してくれる、人間自身による毒物ばらまき事情です。
今後も続きを書いていきますが、このトピック以外にも、私たちの日常に溶け込みすぎて、あまりにも見過ごされている季節的な毒の要因は、たくさんあります。
風邪や花粉症が流行るシーズンに爆増する、その他のケミカル情報も、また発信していきますね。
そして、今後はさらに、そうした毒が季節によってどのように増減し、あたかも「病の集団発生」や「感染」に思えてしまう事象を生み出しているか?という点も、新鮮な切り口で書いていけたらと思っています。
常に無料ですので、どうぞいつでもいらしてください ⸜❤︎⸝
また、Moonのにほん語の翻訳チャンネルも、引き続きやっていきますので、今後とも一緒に意識のブレークスルーの旅を楽しんでいただければ嬉しく思います!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。:゚・*☽:゚
Bio Sinfonia (Etsuko)

この活動をなるべく続けられるよう、私生活を極限まできりつめて活動しております。
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【参考文献】