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  • 執筆者の写真Bio Sinfonia

物事をシンプルに理解する方法~病原体説と細菌の話~




何かを「よく分からない」と感じたり、「何が正しいのか分からない‥」と混乱する時・・、



そんな風に思うのは、れっきとした理由があります。



たとえば、


「酸化グラフェンが感染する」


という話を見聞きした際、『嘘か?本当か?』を判断できずに悶々としてしまうとしたら、そこには、あまりにもシンプルな理由が潜んでいます。



その理由は・・


単純に『言葉の意味』をよく理解していない


ということ。



酸化グラフェンは感染するのか?という真偽を判断するには、酸化グラフェンという用語と、感染という言葉の定義を、スッキリ理解しておく必要があります。



しかし、言い換えれば、このたった二つの言葉を理解しているだけで、十分なのです。



様々な言葉の意味を、ぼんやり・ふんわりとした感覚でとらえている時、あらゆる巷のうわさの真偽は、よく分からなくなります。



『感染』という言葉を例にしても、メディアから刷り込まれるイメージのまま使っているうちに、本当の定義を理解することのないまま、言葉の本質から外れてしまう場合があります。



すると、「シェディング感染」などのハイブリッドな概念を、たやすく受け入れてしまう隙が生まれてしまいます。



本来、『感染』という言葉は、病原体が生体内に侵入し、その宿主の中で増殖し、寄生した状態のことを指します。



しかし、ついつい私たちは、大量の偽情報を浴びているうちに、何かを吸っただけ・何かが体についただけ・何かが体内に入っただけのことを「感染」だと捉えてしまうようになります。



さらに悪い状況としては、近年のデジタル辞書においては、本来の言葉の定義を簡略化させたり、拡大解釈して曖昧さを生んだりと、少しずつ微妙なズレを生じさせることで、徐々に意味を書き換えていく現象も目立ってきています。



伝統的な辞書であれば、言葉の定義をコロコロ変えたりせず、長期的な時代の変化に対応する場合の「再検討」や「新しい意味の付加」についても、たいへん慎重に行われるものですが、ネット上のデジタル辞典や、近年増えてきたベンチャー企業においては、表記内容を変えやすい傾向があります。



よく言えば、「時代に合わせた速やかなアップデート」と言われるのかも知れませんが、作為的な書き換えによって起こることは、私たちの意識のコントロールです。



私たちは、ネットの中の情報を、いわば自分の頭の中へと転写しながら覚えていくものなので、支配層が私たちの頭の中をコントロールしたければ、先にネット上の情報から都合よくセットアップしておくのが効率的です。



たとえば、『感染』という言葉を例に見てみると、私たちがネット上で使うデジタル辞書では、以下のように意味の簡略化がされているケースがよく見られます👇



ただ単に「体内に何かが入って、症状が出る」ことが『感染』っていう意味ですよ・・と、ザックリした概念を吹き込んでくる無料サービスが、巷にはあふれています。




こうした傾向は、非常に憂慮すべき事態ではありますが、しかし言い換えれば、言葉の本質という初心に帰るだけで、意外と簡単に謎が解けるケースは多いと言えます。



「言葉そのもの」を、きちんと理解することが、最もシンプルで奥深い基本です。



『酸化グラフェン』にしろ、『感染』にしろ、そもそもの意味や、本当の定義を再確認するのは、そんなに大変なことではないはずです。



しかし、問題は、私たち日本人にとって馴染みのない言葉に出くわした時の対応です。



今日は、そうしたケースに当てはまりそうな「Germ Theory/ジャーム・セオリー」について、フォーカスしてみたいと思います👇




まずは、Google翻訳の結果は、こちら👇


このように「細菌理論」となっています。




2022年以前の様子を振り返ってみると、当時はこの用語を未掲載だったデジタル辞書も多く、掲載していたサイトでは、上記と同様「細菌理論」という対訳がついていました。



私は、この対訳に納得がいかず、何日も調べていたので、とても印象に残っています。



古くからある論文や学術文献でも、本当に「細菌理論」という表現がされているのか?を疑問に思って探してみましたが、医学論文では0件(※)で、結局はどれも別の表現が使われていました。


※・・学術的な資料として書かれていたケースが2件あり、1件はハリウッド映画の考察文献(環境学の分野)で、もう1件はアメリカ文学を考察したテキスト(人文学の分野)がありましたが、医学の分野ではありませんでした。



また、ネット上での「細菌理論」という言葉の使われ方を調べてみたところ、ヒットする情報はいずれも、個人の方が真実を伝えるために翻訳してくださった動画や記事などを通して「細菌理論」と表現されているケースでした。



しかし、言葉の歴史を調べてみれば、「germ theory/ジャーム・セオリー」という言葉が使われ始めたのは、1863年とのことです。



ですから、日本にも「この概念を説明する言葉」と「それを用いた専門的な学術文献」が大量にあって当然のはずです。



しかし、そこには「細菌理論」としては載っておらず、別の表現が使われており、デジタル和英辞書や自動翻訳が採用しているプログラミングとは一致していないことが分かりました。



ですが、このような不一致や誤りが当たり前にあることを、企業側もあらかじめ表明してくれていますので、それを心に留めておく必要があるかと思います。




そして、最近になってまた、ネット上の様子が変わってきています。


あの当時、「細菌理論」と載せていた企業が、「細菌論・細菌説」という対訳に変わっており、さらにあの頃は「germ theory」を未掲載だったデジタル英和辞書も、掲載する企業が増えています。


それだけ、この言葉が普及しつつあるのだと思います。


ただし、「細菌理論」という表記が「細菌論」に変わっても、本質的なニュアンスはあまり変わらないですね。




さて、ここで【ジャーム】が《細菌》という風に訳されているのを見て、「おや?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。



なぜなら、細菌という日本語は、英語で「bacteria/バクテリア」のはずだからです。



======追記======


「細菌」という言葉の意味や使い方で混乱されている方、また「ジャーム(=雑菌、ばい菌・病原菌)」という言葉についてよく分からない方は、別に書いた2本の記事がありますので、そちらをご参考くださいね。

 ↓ ↓ ↓





====追記ここまで=====




そうです、細菌という日本語は、英語で「bacteria/バクテリア」のはずです。



じゃあ、なぜジャームが「細菌」って訳されているの?という疑問が湧いてきますよね。



「そうか、言い方が二つあるんだね」



という話ではありません。



そこに何らかの言い表したいものがあるからこそ、別の表現が生まれてくるわけですから。



【ジャーム】という言葉に「細菌」という対訳があてられている意図や背景は何なのか?を知っていく必要があります。



そうすることで、その言葉が含んでいる本質的な意味を理解することができます。



それを探っていく前に、他のデジタル辞書も見てみましょう。



こちらは現在、「胚種説」がトップ表示になっています。


このように、「胚種説」や「生殖理論」など、ぜんぜん違う概念の用語が出てくることもあります。


上記のサイトは、横のタブを切り替えたり、下部の方までスクロールしたりすれば、色々なバージョンが見れる仕様になっています。



また最近、よく検索エンジンの上位にあがってくる、あやしいサイトがこちら👇




こちらのAI百科事典も、「ジャーム・セオリー」に対して「細菌理論」という言葉のプログラムを採用しています。


このサイトは、原文は英語のはずですが、ページを開くと自動で日本語化されてしまう仕様になっています。なので、AI翻訳だと気づかない方もいらっしゃるかもしれません。


機械翻訳が支離滅裂な部分がありますが、それ以上に、嘘を堂々と載せて公式ストーリーの筋書きを強調しているので、内容もさることながら、もろもろ要注意かと思います。



いずれにせよ現状では、自動翻訳やデジタル辞書においては「細菌理論」と変換されるケースが多く、近頃ではそれが「細菌論」や「細菌説」に変わる場合が増えており、その他にも「胚種説」や「生殖理論」の対訳が出てくる場合もあります。




では、次にここで、大本命の登場です。


意味の簡略化や、一発変換が当たり前となっている「英和辞書」ではなく、詳しい意味と概念を教えてくれる「英英辞典」を見てみましょう。


こちらは、有名なメリアム=ウェブスター辞典です。



書いてある文章を、翻訳してみると👇

 

germ theory 名詞


医学における論説感染症、伝染病、およびその他のさまざまな病態は微生物の影響によって生じるというもの。

 

いかがしょう?


非常にスッキリと分かりやすいですね!


実は、このような意味に近いものを、ちゃんと載せている日本のデジタル辞書もありました👇




さて、ここで今回、初心に帰って注目したい言葉が【微生物】という日本語です。



微生物とは、ごくごく微小な生物、顕微鏡を使わないと見えないような(=微視的な)レベルの小さい生物の総称のことです。



本来、この「微生物/microorganism」という言葉は、なんら悪いイメージが付加されていない中立的な言葉です。



でも、微生物は微生物でも、それが【ジャーム/germ】という表現になった途端、病気を引き起こす「病原微生物」という意味合いが出てきて、ばい菌・雑菌、ウイルスなどの病原体の総称を指す言葉となるわけです。



これらが、いわゆる、「ジャーム・セオリー」における【ジャーム】という単語の意味です。



人体に有害な微生物の俗称として使われている言葉です。



日本語では、ちょうど「雑菌・ばい菌・病原菌」というニュアンスにあたります。


(ちなみに「ばい菌」は、漢字だと「黴菌」と書きますが、この「黴」という文字は「カビ・キノコ(=真菌)」を意味し、訓読みでは「かび」と読みます)



では、そんな【病原微生物】の概念を、まとめてみましょう。


イメージしやすいように、それぞれに少し具体例も挙げてみます👇



《おことわり》

ここでは医学における病原微生物の概念を説明しています。そのため、生物学の分類法とされる「生物を3つのドメイン(=細菌・古細菌・真核生物)に分ける説」や「5つの界(=動物・植物・菌類・原生生物・原核生物)に分ける説」を切り口にしていないので、ご了承ください。医学では、細菌(バクテリア)と真菌(ファンジャイ)という用語で両者を明確に区別し、それにより疾患を分類しています。また、実際の医学の教科書における病原微生物としては、上記の3つに加え「ぜん虫・原虫・プリオン」も項目に挙がっています。


 

ところが!です。



自動翻訳やデジタル辞書においては、このような英語の【ジャーム】が、日本語の「細菌」という言葉に一発変換されることが、非常に多くなっています。



本来は『病原微生物』の意味合いなど含まない、中立的な言葉であるはずの「細菌」が、こうした言葉に置き換わる現象が定着してしまうと、どうなるでしょうか?



私たちの意識にも、「細菌」=病原菌という偏ったイメージが、定着してしまうことになるのです。



多くの人々が日常的に使っている自動翻訳アプリを通して、本来は素晴らしい働きを持っている細菌が、「有害な病気の元」というイメージで私たちの意識に刷り込まれてしまうのです。



世界中の人々が、頭の中で「細菌」を思い浮かべながら『ジャーム』という用語を使う時、その二つのイメージの絆はますます強まり、やがて同化していくことになります。



このようなイメージのすり替えが、結果的な概念のすり替えになり、やがては意味そのもの・定義そのものの書き換えにまでに発展していきます。




ここにあるのは、常に、私たちの頭の中の「考え方の支配」です。


このような間違った概念の普及活動と、そっくりの縮図があるのが、植物の世界に対する見解です。


現代人の多くは、もはや「野草・山野草・苔・シダ・・」といった植物を表す美しい言葉や、具体的な名前で呼ぶよりも、それらを一言で『雑草』と片付けます。


何千・何万種類とある、ひとつひとつの植物に対して心を開いて興味を持つよりも、まとめて『雑草』と呼んで、「草をボーボーに生やしておくのはみっともない」という概念を普及させながら、除草剤とセット販売してきました。



こうした概念を、わたしたち一人一人がすり込まれるがままに受け入れることで、人間にも動植物にも深刻な病態が蔓延し、先天異常や後天異常が多発し、生物や植物が絶滅に追い込まれ、地球の豊かさと健康が根本的に破壊されます。



そして度々、環境省やその関連機関からは、


「●●という外来植物が環境を破壊しているので、みなさんも駆除にご協力ください」


という”御触れ”が出され、それを信じた市民が『環境保護』と称して、道路の横や空き地に生えている植物を抜いてまわる活動をしたり、あるいは平気で除草剤をまいたりします。



もちろん、そんな植物は、環境を破壊などしていません。



それどころか、そうした強い植物は、むしろ自然が自然であるための最後の守り手のような存在であるとさえ言えます。


なぜなら、すでに私たち人間が大地を汚染し、生態系を狂わせ、人工物で土壌を覆い固め、薬剤をまきまくり、自然本来の姿が変質しきったところに、それでも生えに来てくれる強い植物たちだからです。



これもまた、「Terrain」の本質です。



その草が生えるしかない状況を、あらかじめ人間自身で用意しておきながら、「こいつが犯人だ!」と悪者扱いしてしまうのは、とても愚かしい考えです。


あるいは、そのような強靭な植物でないと生きられない末期的な大地の状況に人間自身が環境破壊しておきながら、「こいつが破壊者だ」と犯人扱いしてしまうのは、非常に歪んだ概念です。


「街の美観を保ちましょう」


という大義名分のもと、至る所で除草剤がまかれ、無駄に草刈りがされ、雑草防除のためと言って土手やあぜを燃やし、空からも有害物質が降り注ぐ中、この国独自の生態系がだいぶ破壊されたところで、それでも生えてきてくれる植物が、諸悪の根源だとされてしまうのです。



冷静に考えてみれば、ただただ狂っています。



しかし、環境問題に関心のある市民は、やり玉に挙がった植物たちに敵意を向けているうちに、本当の原因である、除草剤・農薬全般・大気汚染物質、その他の自然界に対する人間の愚かな行為の数々という、真の破壊行為が見えなくなってしまうのです。



ジャーム・セオリーを信じることで、目の前にあふれている真の病気の原因が見えなくなってしまうのと同じように、「植物の根っこが出すアレロパシーが・・」という理論ひとつで、目の前にある環境破壊行為が見えなくなってしまうのです。



そして、この裏側では、常に特定の産業が莫大な利益を上げ続けています。





このようなを生み出しているのも、それを「なおす」とうたっているの原材料を作っているのも、大元を辿れば、そもそも同じケミカル産業なのです。



このようなマッチポンプ的な縮図が何も見えなくなってしまうほど、私たちは常に四方八方から誤った概念を浴びながら日々を生きています。



まずは、このような行くところまで行ってしまった人間の意識の病を癒し、自由に解放していく必要があります。



こうした呆れるほどによく出来上がった教科書的な概念は、細菌・真菌という世界にも同様に浸透し、微生物を諸悪の根源へと仕立てあげています。



反骨精神で、『雑草』や『雑菌』という言葉を逆手にとって、「雑草料理を楽しもう」とか「雑菌たちとも仲よく生きよう」など、おもしろい表現に転換することもできるかも知れませんが、一度その概念が私たちの意識に刷り込まれてしまうことで、結局は植物という存在や微生物という存在に対する根本的な敬意を喪失してしまい、考え方は退化し、その概念が存在することによる弊害の方が大きいです。




「植物は‥」という英文を日本語に訳す際に、『雑草は‥』という言葉に変換してしまうことはあり得ないように、『ジャーム』という単語を「細菌」に変換することも、個人的にはまずやらない選択です。



だからこそ、AIのプログラムが、それを『細菌』だと提案してくることに、非常に大きな危機感を覚えます。



元々の「ジャーム」の意味は、「起源」や「ものごとの始まり」という意味でした。



それが、「胚」や「芽生え」という意味にも派生していきました。



そんな「命の芽吹き」や「物事の起源」を表す言葉だったものが、やがて微生物に病原性がある」という意図で使われるように変質し、そしてそれが完全に定着していったわけです。



そして、2020年の『偽パンデミック』を介して、さらなる思想の劣化の大波が来ています。



そんな大波の中に、【ジャーム=細菌】という概念のすり込みも露骨に含まれているのが見え隠れします。



言葉を都合よく操るということは、つまり私たちの頭の中を操るということです。



プロパガンダと、特定の言葉の普及には、非常に密接な関係があります。





細菌は、病原菌ではありません。


細菌は、「細菌」であり、英語でいうと「バクテリア」です。


病原微生物ではなく、病原体でもない、つまり本来、細菌は「ジャーム」ではないということです。





「細菌は、病原微生物ではないのだから、ジャームと同意義ではない」



今は確かにそう言えますが、私たち人間全体のカルチャーがその概念を受け入れ、実際に使用し、文化として定着させてしまうことで、伝統的な辞書も正式に変わっていく流れを迎えることになってしまうのです。


(デジタル辞書やAIのプログラミングは、先にいくらでも変わりますが)



私たちの意識の中では、もうすでに細菌などの素晴らしい微生物たちを、気軽に「ばい菌・雑菌・病原菌」呼ばわりしてしまう文化が出来上がり、次はいよいよ言葉の本質まで変えられようとしています。



つまり、この分野において、私たちの頭の中の考え方の支配・価値観の書き換えが、ますます仕上がりつつあるということです。



しかし、「細菌や真菌などの微生物は、病気の原因ではなく、私たちにとって非常に大切な存在なのだ」と本当の意味で気づくことができれば、微生物たちに対する畏敬の念を取り戻すことができ、自分自身の力で、自分の頭の中のイメージをよりよいものに構築し直すことができるのです。



そして、そんな素晴らしい感性を、言葉と共に、次世代へと手渡していくことができるのです。







最後に、もう一度だけ、デジタル辞書の話に戻ります。


私が、とても感心したのが、以下のサイトです。


こちらは、中国系のデジタル英和辞書ですが、とても適切な対訳を載せていました👇




私が初めて「ジャーム・セオリー」を日本語に訳そうとした際、「微生物病原説」と訳すか?それとも「病原体説」と訳すか?を、散々悩みに悩みました。


何を悩んだのか?というのは、長くなるので割愛しますが、最終的に考え抜いて出した結論は、書籍ではなく動画の字幕なら「病原体説」が最適だという結論に達しました。


また、どちらかと言うと「微生物病原説」は「Germ theory of disease」という用語にマッチするので、シンプルに「Germ theory 」と言っている時には、「病原体説」と訳すのが忠実な翻訳に思えました。



また、ありったけの専門文書を調べてみて、「Germ theory 」が日本でどう表記されてきたのか?を見てみると、けっこうまちまちなところもありました。


医学論文や学術文献では、「微生物原因説、微生物病因説、病原菌説、病原菌論、病原体思想‥」などの表記が少々。中には「germ theory」という英語表記のまま記している資料もありました。


そして、やはり圧倒的に大量に出てくるのが、私も対訳に採用している「病原体説」です。




沢山の医学論文において、このように「病原体説」と明らかに表現されている用語が、現在の自動翻訳やデジタル辞書の対訳と合っておらず、AIのプログラミング上では「細菌理論」や「細菌論・細菌説」と訳されるプログラムが入っている状況なのだと思います。



日本では、【Germ theory of disease(微生物病原説)】や【Germ theory(病原体説)】の理念に基づいて研究する学問は、「細菌学/バクテリオロジー」の中の一分野である「病原微生物学」となっています。



こんなにも「学問」としてこの国に浸透しきっているというのに、どういうわけか日本では、英語圏のように【ジャーム・セオリー】に相当する用語が、一般的に認知されていません。



どうしてなのでしょうか?



医師や学者でも読まなそうな学術論文を丁寧に見ていけば、それこそ戦前~昭和初期の文献から、最近の医学論文に至るまで、ワラワラと大量に出てくるというのに、いつも皆さんが使うような検索エンジンに「病原体説」というワードを入れても、まともに引っかからないのが現状です。



これは、どうしてなのでしょう?



もちろん、検閲があり、検索エンジンが操作されているのは当然で、私のような個人がいくら「病原体説」について発信しても検索結果にあがっていかず、コントロールされた怪しい情報ばかり出てくるのは、情報統制されているからです。



しかし、それにしたって、さすがにおかしすぎます。



どうしてなのでしょう?・・



その理由を考えていたところ、医学哲学の学術文献が、重要なヒントを与えてくれました。



どうやら日本においては、この「病原体説」という概念は、あまりにも当然のことすぎて、いちいち『用語化』して説明する必要すらないという姿勢のようです。



「病気の原因が、病原体(=病原微生物)なのは、当たり前だから」



・・と。そういうことらしいのです。



これは、どういうことか?というと、一言でいうと「ヤバすぎる」ということです。



その概念を、的確に『用語化できない』ということは、その概念を俯瞰して捉えることができず、客観視することもできず、それが当たり前で、それ以外はない」と盲目的に生きている状態です。



つまり、日本は世界と比べても、洗脳がディープすぎるということです。



こんな状態なので、別の視点が生まれようがないですし、『疑う』という発想すら湧かないほど盲目にさせられているということです。



ですから、私たち日本人は、まずはこの概念を的確な日本語で認識し、客観的に捉え、冷静に俯瞰していくところから、スタートする必要があるということです。



『概念の本質』が分かるような、的確な言葉を用いるということは、その概念がおかしかったり、間違ったりしている場合には、その誤りにスムーズに気づきやすくなるということです。



冒頭に述べたように、物事の真偽を理解するのは、本当は意外と簡単なのです。



言葉の本質に注目すれば、おかしさの数々が、自然とクリアに浮き彫りになってくるからです。



そして、こうした誤った概念を壊していくためにも、とても大切なことが、リアルな感性を培うことです。


ありのままの豊かな自然に対して興味を持ち、自分の身近にある自然と触れ合いながら、体験を通して目の前の現実を見つめ直していくことが、もっとも説得力があるように思います。




私たちは、本当の意味での豊かさと幸せ、そして健康もたらしてくれる、知恵を紡いだ言葉の結晶を、後世に伝えていけたらいいですね。



最後までお読みくださり、ありがとうございました!


 

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