季節はさわやかなのに、ふと心身が不安定になる5月。
「だるくて、体が動かない」
「やる気はあるのに、ボーッとする‥」
わたしたち現代人は、そんな「5月の不調あれこれ」を、5月病と呼びます。
その原因は、“環境の変化によるストレス”だと言われ、最近では「適応障害」とも呼ばれています。
果たして、本当にそうなのでしょうか?
人間というのは、たとえ自然から切り離された生活を送っていたとしても、内なる生命リズムは自然界のバイオリズムに同調するようになっています。
自然界の動植物がイキイキと輝き出すこの季節に、多くの人間がバランスを崩してしまうというのは、一体どうしてなのでしょうか?
人間界では、5月に入ると様々な所に「除草剤」がまかれ始めます。
何万トンもの除草剤が、通勤・通学路にまかれ、公園や公共施設にまかれ、住宅やお店の周囲にまかれ、地球をぐるぐる巡り始める・・・
その豪快なスタートが、日本ではちょうど5月頃なのです。
「除草剤」と聞くと、それほどひどいものには思えないかも知れませんが、「私たちの健康を害する」とか「環境を汚染する」というレベルではないくらい、生命の尊厳を脅かすものです。
だるさや疲労感、 落ち込みや注意力の欠如、 胃腸の不調や、生命力そのものの低下・・などなどは、人間に起こってくる表面的な症状であって、【地球環境全体】と【次世代の命】への影響力は、さらに計り知れないものです。
除草剤がまかれた場所では、ワンちゃんがお散歩後に体調を崩して亡くなるケースが多いことからも、この影響力の強さを実感することができます。
こうした除草剤から、わたしたち人間が卒業するために出来うる【本質的なこと】は、実は『たったひとつ』しかありません。
それは、わたしたち人類の『草に対する集合意識』を、書き換えることです。
「草を生やしておくなんて、みっともない‥」
「畑の草は、全部とらないと!」
「憎っくき雑草、また生えてきた!」
このような「草は害である」という概念の数々が、私たちの潜在意識に深く刷り込まれているために、地球では除草剤が「なくてはならないもの」になっています。
こうした意識を、一人一人が自分の中で書き換えていくことによって、やがて地球全体の『集合意識』を書き換えることも不可能ではありません。
対話が不可能な農薬会社に抗議したり、除草剤をまく人に向かって攻撃的な態度をとることは、解決に繋がらずに悪化するケースが多いのは、それが「エネルギーの原理原則」だからです。
「攻撃的なエネルギー」を放ってしまうと、それと『同じレベルのエネルギー』が共振共鳴して増幅し、自分が発したエネルギーに『見合った結果』が返ってくるのです。
それを証明しているのが、歴史です。
「危険な薬剤」が使用禁止になると、次は『別の危険な薬剤』へとシフトしながら、「草はどうせ害である」と思っている私たちの意識の需要を、いつまでも満たし続けてくれます。
だからこそ大切なことは、「草がどれだけ素晴らしいものか?」を自分自身で実感し、それを体験する人生を歩むことです。
「草が、どれだけ素晴らしい薬になるか?」
「草が、どれだけ最高の天然肥料になるか?」
「草が、どれだけ地球を浄化し、どれだけ美しい酸素を提供してくれるのか?」
草が、
「困った時の非常食」となり、
「美食家たちの新しいメニュー」となり、
「精神を育てる遊び道具」となる・・
こうした草に対する愛情や知恵、自然に対する尊敬の心は、あなた自身の本物の態度となって、あなたから周囲へと伝わり続けます。
親から子へと受け継がれ、次の世代の『集合意識』― ・・ついには、新しい常識となって、地球上の人間活動の在り方を、深いところから変えてくれるのです。
今現在の私たちは、「草はどうせ害である」という“集合的無意識”を、先代から受け継いだままに生きている状態です。
そのままの集合意識を、なぞるように生きることもできますが、自分の代でよりよいものに書き換えて、次世代へとその背中を見せながら生きていくことも出来ます。
あなたが感じ、実践することは、『集合意識』という大きな海に、“波紋”を投げかける力があります。
それはやがて、時代の“小さな波”となり、次世代の新しい意識の海へと広がっていくことができます。
草に愛情を感じることのできる方は、どうぞその愛情を「知恵」や「経験」へと育てながら、周囲の人たちにも伝えていってください。
攻撃ではなく、悪態ではなく、愛や優しさと共に。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Bio Sinfonia
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