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空気から、オイルを吸って生きるわたしたち【号外】

  • 執筆者の写真: Bio Sinfonia
    Bio Sinfonia
  • 2018年2月7日
  • 読了時間: 3分

あまり報道されてはいないようですが、「原油タンカーの沈没」という衝撃的なニュース・・、みなさんもご覧になりましたでしょうか?

私たち人間の営みを守り、さまざまな命を育み続けてくれている『母なる海』での大事故は、とても悲しく、人間として残念に思うばかりです。

私たちはこの地球上で、<たった一つの海>と、<たったひとつの空気>を共有しながら生きています。

奄美沖に打ち上げられた原油の塊、すでにご覧になられましたか? https://www.asahi.com/articles/ASL215G6SL21TLTB010.html

私はこれを見て、あることに気が付きました。

砂浜に広がる、大小さまざまな「スライム状の水玉模様」の映像が、まさにここ数年の日本の「空気の模様」にそっくりだったのです。

空気は透明なので、「空気の模様」という表現はおかしいかも知れませんが、空気中に浮遊する物質の輪郭が分かりすぎて苦しんできた自分にとっては、それはまさに「空気の模様」としか言いようがないのも事実です。

空気が空気でなくなってしまうほどの、あふれんばかりの柔軟剤、芳香剤、ルームフレグランス、香水、体や髪につける匂い物・・・

そんなありとあらゆる油分が、お互いにせめぎ合いながら、空間を埋め尽くしている景色は、まるで、

「私はここにいます」 「私はこんな風に生きてます」

・・という、それぞれの心の自己主張が、香りを通してなされているような光景です。

私たちの消費活動と、原油の採掘は、表裏一体です。

香りの材料は、原油を精製する過程で出てくる「副産物」や「廃棄物」を利用するわけですから、作る方としてはコストはかからないし、買う方も安い値段で買うことが出来ます。

もしもお金で、小さな幸せが買えるのなら、私個人としては大賛成で、「どうぞあなたのやり方で、ご自分自身をいたわってあげてください」と、心から思います。

人が幸せを感じる手段は様々だから、花の香りに似た原油成分を身にまとって、気持ちが和らぐ方もいらっしゃることと思います。

けれども、そうして地球の空気や、海の資源を、自分の幸せのために使ったとしても、「それで心が本当に満たされるのかどうかは、また別の話」だとしたら、それはとても虚しい、自然界に対する仕打ちなのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、わたしたちが行うに値することは、少しのお金を出して体に油をまぶすことではなく、自分の心身に大切に向き合い、自分自身の本心に誠実に寄り添ってあげることー・・その方が、ずっと価値が高いことかも知れません。

わたしたちの消費活動、「お金」というのは、使い方次第で『愛』になります。

だからこそ、その使い方を、どうぞよく吟味されてください。

誰かの小さな幸せの裏側で、息ができないほどの合成化学物質に苦しむ人たちや、命を落とすほどに追い詰められている人たちがいらっしゃるのも事実です。

時代やCMに、あなたの幸福感を選ばせるのではなく、あなたの心と生命の叡知で、あなたの幸せの在り方を選んであげてください。

そして、私がこうして情報発信をしているパソコンでさえ、石油から出来た電化製品です。

これらの原料を提供してくれた地球に、海に、原油そのものに、そしてそれを採掘し製品にしてくださった全て方々と、その過程で犠牲になってくれた大小さまざまな無数の生き物たちには、感謝を捧げずにはいられません。

今回は「号外」でした。

最後までお読みくださりありがとうございます。

愛と感謝を込めて。 Bio Sinfonia

もう一度、美しい海へ

漂着した油の回収ボランティア募集のリンクはこちら↓

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