知らないうちに農薬を振りかけていませんか?
- Bio Sinfonia
- 2015年1月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2月5日

「無農薬だから、安心して食べてね」
と、ご近所さんから野菜を頂いた時、どういうわけか?そこに強烈な農薬状のものがついている・・・というパターンは、少なくありません。
そんな時は、野菜の表面をゴシゴシ洗っても落ちませんし、
いくらバケツに水を張ってひたしてみても、取れることはありません。
一体、なにが起こっているのでしょうか?
無農薬の野菜なのに、農薬を使った野菜以上に、有毒になってしまう―・・
そんな謎。
これは、
「収穫後の作物を、どこに置いておいたか?」
「置いている近くで、何をしたのか?」
によって、起こってくる事態です。
今、多くのお宅ので、非常によく使われているのが「虫よけグッズ」です。
虫よけグッズというと、キャッチーで軽い感じがしますが、これらは「家庭用農薬」のこと。
成分は、「殺虫剤」や「防虫剤」に値します。
「家庭用農薬」には、“吊るすタイプ”や“電気タイプ”、“スプレータイプ”など、様々なバリエーションがあって、成分もまちまちですが、どれをとっても体に取り入れてはいけないものです。
こうしたグッズを、作物の保管場所の付近で使用してしまうと、無農薬の作物でも、たちまち高濃度の農薬作物へと変貌してしまうのです。
たとえば、人が絶対に体に取り入れてはならない物質の1つに、「有機リン系農薬」というものがあります。
地下鉄サリン事件の「サリン」も有機リン系、
中国製の餃子に混入していた「ジクロルボス」も有機リン系です。
有機リン系の薬剤は、生命の尊厳を異常なまでにおとしめてしまう、強力な毒性を持っています。
数年前までは、ヘリコプターによる田んぼの農薬散布にも、このタイプの薬剤が使われていましたが、しだいに危険性が問われるようになり、世界各地で規制がかかるにつれて、
日本でも「有機リン系」を自粛し、代わりに「ネオニコチノイド系」という新たな農薬のタイプを使う流れとなったのです。
あまりにも危険だと知られているはずの薬剤ですが、やはり今もなお、ふとした所にフワフワと漂っています。
それもそのはず。
“簡単!つるすだけ”
などのキャッチコピーとともに、手軽な「虫よけグッズ」として、あちこちで売られています。
これらの商品は、お菓子を買うのと同様に、誰もが簡単に入手できてしまいますが、
お菓子と大きく違う点は、パッケージに「原材料の表示義務がない」ということ。
「どんなものが、どれだけ使われているのか?」を、一般人が知ることは出来ません。
明かされている成分は、ごく一部のみで、その他の多くの成分が「企業秘密」となっているからです。
そして、誰がどのような感覚を覚えるか?は、
それぞれの肉体の、“オリジナルな感受性”に左右されます。
「頭痛がする」
「体がだるい」
「食欲がない」
「イライラしてキレそう」・・・
農薬を使っている本人よりも、その家族や、まったく関係のない第三者のほうが、
大きく影響を受けてしまう場合も少なくありません。
空気には、境界がないからです。
このような「家庭用農薬」には、何の規制もないために、買うのも使うのも、個人の自由です。
だからこそ、使う人の知識やモラル、そして心の在り方に、全てがゆだねられてしまいます。
このような商品をうっかり買わないことは、もちろん大切で、単純明快な選択ではありますが、
「なぜ、人は、このようなものを使ってしまうのか?」
そこに注目していくことこそが、実は最も大切なことです。
わたしたち一人一人の存在には、計り知れない存在意義があるように、名前さえ知らない小さな虫には、人智を超えた存在意義があります。
「こわい」
「気持ちわるい」
と、確かにそうなのかも知れないけれど、“そういった感情を抱く自分の心”には「一体何があるのか?」を調べてみると、目から鱗の発見があります。
新しい価値観との出会いとは、まだ見ぬ「新しい自分」との出会いのことです。
虫さんであれ、上司さんであれ、友人の一人であれ、自分が何となく嫌っているものに気づき、そんな自分の内側にあるものを、自分自身で発見する・・
そうした『気づき』を重ねていくことによって、
世界は広がり、幸せは深まり、要らないものは溶けていきます。
自然界は、準備ができた人の心に、
地球の大切な秘密を耳打ちする時を、いつも心待ちにしておられます。

----お読みくださり、ありがとうございます。
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