真の抵抗力とは、「○○しない力」のこと。
- Bio Sinfonia
- 2017年2月27日
- 読了時間: 4分
更新日:2月5日

どんな不調や病気にも、その人の人生を根底から豊かにしてくれる『学び』があります。
たとえば、
★肩こりなら、自分を硬直させているものの正体を知り、そこから心を自由にすること・・
★胃の痛みなら、押さえ込んだ怒りや攻撃性が、自分に訴えているメッセージに耳を傾け、心を楽に生きていくこと・・・
★ガンなら、「自分の人生を愛する」という生き方に目覚め、喜びに満ちた人生を生き直すこと・・・
などなど。
とても一言では言い切れないことを、あまりにもザックリと述べてしまいましたが、このような『自分なりの学び』を発見し、実践しきった時、病気や不調は、もはや必要がなくなってきます。
たとえ弱みだった体質でさえも、自分らしい人生を謳歌するための【指標】や【センサー】へと昇華し、自分の使命や役割を全うするための個性や特性となっていきます。
今回は、このような観点から、誰にでも関係のある「抵抗力」についてフォーカスしてみたいと思います。
風邪が流行し、花粉症の季節になると、「抵抗力をつけよう」という言葉が飛び交うようになります。
「抵抗力をつける」
―・・とは、一体どういうことなのでしょうか?
“危険なもの”に打ち勝つ力を、高めるということでしょうか?
“抵抗しておきたい何か”と、戦って勝利することでしょうか?
「とにかく抗酸化作用のある食べ物を食べておこう!」・・という話ではない、今日はもっと本質的な『病気や不調が存在する意義』という観点から、お話ししたいと思います。
人は人生を通して、あらゆるものに「抵抗する機会」を授けられます。
望まぬ変化、急な病気、人との別れ、予期せぬ失敗・・・
「こんなはずじゃない…!」
「ちょっと待って…!」
と、抵抗せずにはいられない貴重な経験です。
そんな時、あなたならどうするでしょうか?
最善を尽くし、自分が望む結果を目指して、妥協せずに奮闘するでしょうか?
それとも、
起きてくる出来事に、あるがままにゆだねてみるでしょうか?
この二つの選択は、両極端にも見えますが、どちらも素敵な選択です。
そして実際、どちらでもいいのです。
どんな選択をしたとしても、ある『たった一つのこと』を大切にしさえすれば、何をどうしたとしても、すべてがベストの選択になるのです。
その『たった一つの大切なこと』とは・・・
<自分の内側に起きてくる思いに対して、抵抗しないこと>
たったそれだけです。
自分が思い、感じている事のすべてを、「あぁ、自分ってこう思っているんだな」と、ただただ抵抗せずに自分の中へと迎え入れることが、あなたの生命力をせき止めることなく、『あなたという存在』を謳歌する力になります。
これさえ出来れば、水が自然と川を流れていくように、あなたが自然とあなたらしい方向へと流れていきます。
一滴の雨だれが、『海』という帰り着く源を、水自身で知っているように。

あなたが、“あなたの一滴の思い”に意識的に気づいていくことが、『真の自分』を呼び起こし、あなたの生命エネルギーの流れを、活き活きとさせてくれます。
「自分の本当の思いを、感じてみる」
「自分の正直な感覚を、味わってみる」
とは、当たり前のことのようであって、実は多くの人がなかなかやれていないことでもあります。
なぜなら、大人になればなるほど、この“たった一つの大切なキー”を、「あっさり無視する習慣」を、身にしみこませて覚えてしまうからです。
「思わなかったことにする」
「感じなかったことにしよう」
という無意識の小さな積み重ねは、あなたの生命エネルギーの力を奪い、『優れた抵抗力』を生み出す源のパワーからも、切り離してしまいます。
真に“優れた抵抗力”とは、『あなたが、あなたの思いに対して、抵抗しないこと』なのです。
あなたが思い、感じることのすべてを、あなた自身が一番最初に肯定してあげてください。
安心して、自分の内側へと、迎え入れてあげてください。
あなたの人生の中で、最も手強い相手ー・・『自分自身』という存在に、あなた自身が抵抗しなくなった時、あなたの肉体の抵抗力は、最も優れたパフォーマンスを発揮することができるのです。

もう間もなく、春も真っ盛りのシーズンががやってきます。
植物たちも、木々たちも、活き活きとした生命エネルギーである美しい花粉を、解き放つ準備の真っ最中です。
あなたもどうか、優れた抵抗力という『しなやかな力』と共に、あなたの命を謳歌してください。
あなたの春が、素晴らしい季節でありますように。

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※昨年の花粉症の記事はこちら↓
アレルギー系の病気や不調の大まかなテーマは、
自分が拒絶・嫌悪しているものを、意識の中で融和させることです。
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