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執筆者の写真Bio Sinfonia

たった一人の影響力とマスクのお話



花粉症の季節を明るく乗り切ろうということで、「フルーツ」や「ハーブ」、「フローラル」などの匂いのする『香り付きマスク』が売られています。


けれども実際、それらの香りは、「果物」や「葉っぱ」「花」から抽出されたものではなく、『石油』から化学合成されたものです。


かつて「プリンに醤油をかけると、ウニの味になる」というネタがありましたが、この場合は「石油に、ある石油をかけ合わせると、○○の香りになる」という化学式を活用したもの。


こんなことができてしまう「石油」も、そして「人間の知恵」も、たいへん万能で素晴らしいものですね。


ですが、それらの恩恵の使い道を、あまりにも履き違えてしまうと、命や生命力を傷つける道具となってしまいます。


石油由来の香料は、『合成香料』と呼ばれ、原油を精製する際に生まれる「ナフサ」という副産物を利用して作られたもの。


近年、流行している「柔軟剤」や「芳香消臭グッズ」、シュシュッとする「スプレー」類なども、同様の原材料をもとにしています。


このような副産物は、もとは「廃棄物」でしたから、作る側にとっては『安上がりな方法で、付加価値をつけられる』という利点があります。


買う側である私たちにとっては、安い金額で「小さな幸せを感じられる」といったところでしょうか?


(幸せとは反対に、たいへんに苦しんでいる方々も沢山いらっしゃいます。詳しくはバックナンバー【vol.0】をご参照くださいませ。)



さて、このような合成化学物質は、花粉やホコリなどの粒子を「ギュッ」と吸着させて、体の奥まで届けてしまう『運び屋』の一面を持っています。


しかも、ただ運ぶだけでなく、体内で様々なイタズラをしかけてしまうのが特徴です。


たとえば、「界面活性」の作用があるものは、粘膜を浸食し、水と油のバランスを破壊して細胞を傷つけたりします。


また、「殺菌作用」があるものは、読んで字のごとく、生命を殺傷します。


近ごろは、「オーガニックコットン」でありながら「抗菌加工されたマスク」というのが売られていますが、これは「せっかく無農薬でつくった野菜」に、仕上げとして農薬でコーティングするようなものです。


人は「除菌」「抗菌」と聞くと、あたかも「悪い菌を排除して、清潔にしてくれる」と思いがちですが、それらの商品に「よい菌/わるい菌」を見分ける【目】は備わっていません。


ただ、ありとあらゆる生命力を、「無差別に傷つける」だけです。


特に、発育途中の子供や、疲れが溜まっている大人、アレルギー体質の人にとっては、いつの間にか体へのダメージが蓄積してしまいます。


いっぽう、免疫力が強く、エネルギッシュな人は、ほとばしる生命力を少しばかり削がれても、自分の健康には影響がないかも知れません。


けれども、これらの商品は、「揮発する」という特徴をもっており、空気を介してどんどん周囲に拡散してしまいます。


わたしたちが共有している空気には、境界線がありません。


だからこそ、こうした【無差別に生命力を傷つける物質】は、使わないようにするという選択をすることで、世界への優しさとして深く深く貢献していきます。


特に最近の『柔軟剤』は、24時間、自分の体に「農薬成分」や「環境ホルモン成分」などを、接着剤のようにぴったりとくっつけて生きているのと同じような状況になりますから、柔軟剤をお使いになる人が一人減るだけでも、この世界にはずいぶん大きな影響として、力になってくださいますね。


地球のお水が深刻に汚染されるものだからこそ、一人でも使う人が減ることは素晴らしい。



排水溝から流れ出て、川へ、海へ、生き物たちの体の中へ・・と。


たった一人の何気ない選択が、地球のお水に、地球の空気に、地球のすべての生き物たちに、大きな大きな影響を与えています。



たった1人の影響力は、計り知れません。



今日もお読みくださったあなたに、心からのありがとうを。



Love with all my heart. 

感謝を込めて。


Bio Sinfonia


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<リアリストのためのセルフケア通信 >

★バックナンバーはこちら http://biosinfonia.wixsite.com/realist

※新HPは、ただいま準備中です。

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