私がシャンプーをやめた理由
- Bio Sinfonia
- 2023年12月12日
- 読了時間: 13分
更新日:2024年6月20日
今回の動画は、Drサム・ベイリーの「Here's Why I Quit Shampoo/私がシャンプーをやめた理由」です。
さまざまな悪影響のあるシャンプー製品をやめたいと思っている方、お湯だけで髪を洗うことに興味がある方、暮らしの中からケミカル製品を減らしたい方にとっては、最高の情報が詰まっています。
最短ルートで、苦痛なくシャンプーをやめる方法が紹介されていますので、必見です!
ぜひ沢山の皆さんとシェアしながらご覧ください👇
さて、私はというと、実は【ノーシャンプー歴:17年】です‥!
あまり意識していなかったので、自分でもびっくりですが、引くくらい長いですね(^^;
Drサム・ベイリーには「私たちより遥かに先を行っている」と言われましたが、まったくもって偉い人でもすごい人でも何でもないのです。
私がシャンプーをやめたのは、忘れもしない2006年でしたが、やめた経緯は、Drサム・ベイリーのように素敵な志を持ってやめたわけではなかったからです。
なんとも悲惨な体験の一環として、シャンプーをやめざるを得なくなったのです。
何が起きたのか?というと、ある日突然、体の感覚が激変してしまいました。
当時、一人暮らしだったワンルームの空間に、突然おそろしい毒ガスが漂っていることに気がついた瞬間、呼吸が苦しくなって息ができなくなり、あえぐようにして部屋を飛び出しました。
その時感じた「有害な毒ガス」というのが、まさにシャンプー製品一式だったのです。
日本人の多くが普通に使っている、CMでおなじみの合成シャンプーでしたが、今思えばあれが初めての合成化学物質に対する発作だったのかもしれません。
きっちり蓋をしめた状態で、部屋の片隅にちょこんと置いてあっただけのシャンプーから、空間中に猛烈な毒素が放たれていることが分かり、あまりの息苦しさと驚きで、肉体的にも精神的にもショックを受けました。
「合成シャンプーは環境に悪い」
ということは、当時から認識していたので、地球の水質汚染のことを心配して「早く別の商品に切り替えないと‥!」とは思っていたものの、それを使う自分の体のことなど、1ミリたりとも心配したことはありませんでしたので、衝撃でした!
「こんなもの、何でもないでしょ」と、甘く見ていたモノが、ここまで毒々しいものだったとは、その瞬間まで全く自覚できなかったのです。
息が吸えるようになった後、憔悴した状態で、今度は必死で息を止めながら厚手のビニール袋にシャンプーやヘアケア製品一式をぶち込んで、さらにビニール袋を二重にしてダンボールに封印し、匂いが漏れないよう処置をしたのを覚えています。
「大して毒でもないし」と甘く見ていたものほど、実はもの凄くヤバいんだということを体感させられた事件でした。
しかも当時は、シャンプーだけでなく、ありとあらゆるものに急に反応し始めた時期だったので、壮絶な毎日でした。
たとえば、いつものように歯磨き粉をつけた歯ブラシを口に入れた瞬間、口の中で「ドカン!」と花火が爆発したような衝撃が走り、みるみるうちにり顔が風船のように腫れ上がりました。
呼吸が苦しくなって、床に倒れ込み、焼けるような痛みにもだえ苦しみました。
夜中だったのですが、近所に大きな病院があったので、這うようにして夜間救急に駆け込みました。
しかし残念なことに、「合成化学物質で人の具合が悪くなる」という概念自体が病院に存在しておらず、ベテランの医師を目の前にしたところで、何の解決にもならないどころか苦痛が増えてマイナスでした。
その夜は、やけどを負ったような痛みが、口の中だけでなく喉から胸にまで広がり、粘膜が焼けるような熱さで、一睡もできませんでした。
今思えば、これが初めてのアナフィラキシーショックだったのかもしれません。
翌日も、顔はパンパンに腫れ上がったままで、3~4日かけて引いていきましたが、この日を境に歯磨き粉もやめることになりました。いわゆるCMでよく見るタイプの、大手メーカーの合成歯磨き剤です。
こうして私は、ある日突然、合成化学物質まみれの暮らしを一気にやめざるを得なくなったのです。
今の時代は、「体に優しいシャンプー」というコンセプトの商品が、けっこう色々と売られていますが、昔はそうではなく、かなり選択肢も限られていました。
しかも、当時はまだ、思い立ったら手軽にネット検索できるほどの時代でもありませんでした。私が住んでいた東京のアパートもそうで、ネットカフェにでも行かないと調べものができませんでしたし、調べたところで情報自体も乏しかったです。
なので、「とりあえずお湯で洗うか・・」という発想しか湧いてこない状態でした。
そしてやがて、原材料の全成分が「水、カリ石けん素地」だけのものであれば、息が苦しくならないで使えることが分かり、そんな商品を愛用するようになりました👇

食器用洗剤や洗濯洗剤、ボディーシャンプーや洗顔料なども使えない状態でしたので、泡で何かを洗いたいと思ったら、すべて【水、カリ石けん素地】だけが原材料の商品を使いました。
(お洗濯に関しては、現在では「マグちゃん」や「マグネシウムペレット」を使っています)
==【12月24日追記】===
視聴者の方から「マグちゃんはツイッターで批判されています」といったご心配のお声をいただきました。マグネシウムのお洗濯は素晴らしいものなので大丈夫です!ツイッターにおける激しい誤情報にはくれぐれもご注意ください。こちらの関連記事もどうぞ!
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なので、泡で頭を洗いたくなった時もこの商品↑を使っていましたが、最初の頃は、やはり痒くて仕方なかったのを覚えています。
あまりに痒くて、胸まであったロングヘアを、自分でベリーショートに切ったこともありました。シャンプーのにおいで苦しくなるため、「美容院に行く」という選択肢もなく、思い立ったら自分でバッサリやるだけです。
しかし、ベリーショートからまただんだん髪が伸びてくると、それに伴ってぶり返す痒みに悩まされたのを覚えています。
つまり、私が悩んだ期間は、Drサム・ベイリーのように1カ月だったどころか、移行期間は数カ月だけでは済まされず、最初の2年くらいずっとモヤモヤ解決しなかったわけです(笑)。
しかし、いくら不快でも、私は市販のシャンプーに逆戻りできませんでした。
そういった商品を暮らしに持ち込めば、頭痛やめまいや気持ち悪さどころでは済まされず、ブラックアウトや呼吸困難も引き起こしますから、頭が痒いくらい気にしていられないのも実情でした。
しかも驚いたことに、化学物質を除去した暮らしを続けることで、どんどん健康になって元気100倍になっていったというのに、私の嗅覚や感覚はいつまで経っても以前のような状態に戻ることがなく、それどころか日に日に研ぎ澄まされて、際限なく犬のように鋭敏になるばかりで、化学物質を使用する暮らしに逆戻りすることなどできませんでした。
以前の私は、心と体がバラバラで、「体が嫌だと拒絶しているから、仕方なく使わないようにしよう」と半ば諦めの気持ちで選択してきましたが、すべてが健康になってからは、体も心も魂も満場一致で「毒なもの」に対しては「それは毒だ!」ときっぱり判決を下し、自分の選択を愛することができるようになりました。
そんなある日、ひょんなことから、髪に重曹を使うきっかけが訪れたのです。
人混みの中に出かけた日の夜、全身をいくらゴシゴシ洗っても、他人の柔軟剤や化粧品のにおいが落ちず、不快な臭いに途方に暮れていたのです。
全身を3回洗っても、なおまとわりついている化学物質に、「これ、どぉ~しよ~?」と愕然としていた時、最後の手段として重曹に手が伸びたのでした。
日頃から、新品の日用品や衣類にくっついた化学物質を落とす際に、重曹を活用していたので、それを自分の体に適用してみたのです。
すると、ようやくニオイが落ちただけでなく、頭に関してはとっても気持ちよく感じられました。
それ以来、私は頭を洗うのに、自然と重曹を愛用するようになりました。
現在では再び髪も伸びて、胸まであるロングヘアですが、Drサム・ベイリーと同じく週1回、重曹で洗うだけです。
ビネガーに関しては、私は今は必要なくなり、ほぼ使っていないですが、初めて実践する方や、短髪でない方なら、ぜひともビネガーは活用した方がよいと思います!
髪がきしんだり、からまったりするのを防ぎ、指どおりの滑らかな仕上がりになりますし、頭皮も健やかになります。
使い方は、動画のように「酢を溶かしたぬるま湯液」を頭皮に垂らしてマッサージする方法以外にも、洗面器にビネガーを入れ、その中に頭を入れてマッサージする方法もあります。
この方法なら、ビネガーが十分に薄まるので刺激が強すぎる心配がありませんし、頭皮だけでなく毛先までビネガーが行き渡るので、ツヤツヤ・サラサラになります。
また動画内では、「アップルサイダービネガー」がご紹介されていましたが、もちろん日本製のりんご酢でもOKですし、純米酢や黒酢でもOKです!(但し、合成酢や加工酢はNGです)

また、私個人的には「獣毛ヘアブラシ」は一度も使ったことがないです。
そのため、これに関しては何のアドバイスもできませんが、私のように「なくてもどうにかなる!」ということでしょうし、「あれば最高!」ということは間違いないと思います。
それから、私が使ってきた中で、重曹以外で意外とよかったアイテムが「にがり」でした。
にがりの使い方も同じく、
①十分にブラッシングした上で、
②まずはお湯だけで頭皮をよく洗い、
③洗面器にぬるま湯を入れたら、大さじ1杯くらいのにがりを混ぜ、その中でよく頭皮をマッサージすることです。
その後、洗い流します。
あるいは、今回の動画のように、1カップ程度のぬるま湯に対して、にがり小さじ1~大さじ1(※)を加え混ぜ、完成したにがり液を頭皮に垂らしてよくマッサージし、その後洗い流す・・という方法もよいと思います。
(※にがりの量は、ご使用になる商品によって加減してください。私はよくこちらを使っていました。)
にがりには、主成分のマグネシウムに加えて、カリウム、カルシウム、その他のミネラルも微量に含まれているので、成分的にも嬉しいですね!

最後に。
湯シャン関連の一般論について、ひとつ触れておきたいことがあります。
よく、湯シャンをする上での注意事項として言われているのが、
「自然乾燥は菌が繁殖してニオイの元になるのでNG!」
「菌の活動を抑えるため、すぐにドライヤーで乾かすこと」
・・などと言われますが、これはちょっと誤解ですね。
「自然乾燥したことで、菌が繁殖し、イヤな臭いが出てくる」という理論は、根本的な因果関係を履き違えています。
イヤなにおいの発生原因は、自然乾燥による菌の繁殖のせいではなく、ドライヤーを使わなかったせいでもなく、その人の環境全体が根本原因です。
つまり、これもまた「Terrain」ということです。
体の内側にある体内環境だけでなく、自分の外側、つまり身の回りの空気環境や、お部屋に漂っている有害物質の在りようによって、髪や頭皮のニオイも変わってきます。
これに関しては、水槽の中にいる魚をイメージしてみてください。

あるいは、自分が水槽の中に住んでいる小さな人魚になったつもりで想像してみてください。

合成洗剤で洗っていた人魚の髪を、天然成分で洗うように変えたとしても、水槽内に様々な有害物質がひしめいていたなら、そこに満ちる水質は劣悪なままです。
たとえば、水槽の底にしきつめられたキラキラした小石が、天然石ではなく「ジェルボール」だったならどうでしょう?
水槽内のお水は、慢性的に水質が悪い状態ですから、せっかく人魚の髪が一瞬だけ健やかになっても、洗い終わったそばからすぐにまた周囲に漂う有害物質が髪に付着し、悪臭を放つようになります。
次に、人魚ではなく、人間に例えてみましょう。
たとえば、私の実例をご紹介すると、もう20年以上はドライヤーを使っていませんが、有害な合成化学物質のない住環境で湯シャンすれば、いくら自然乾燥で乾かしても、嫌なニオイが出ることはありません。
しかし、そんな私でも、もし都会のビジネスホテルに宿泊したとしたら、いくら念入りに重曹で洗っても、洗い上がりに過ごす環境が化学物質だらけの空間なので、いつもと違う嫌なニオイが頭皮や髪からすぐに感じられるようになります。
問題の根源は、菌のせいではなく、ドライヤーを使うかどうかでもなく、
「自分のいる環境を改善しないと、根本的なにおい問題は解決しない」ということです。
住環境に、抗菌剤や防虫剤、虫よけ剤やファ●リーズ、柔軟剤やディフューザーなどを使っているとしたら、まずいですよね。
お風呂から上がった途端に、空間中に漂うそれらの粒子が、再び髪にまとわりついてくるわけですから。
せっかく洗い落としても、すぐにまた「くさいニオイの元」が付着してしまうというわけです。
それなのに、これらを分解・代謝してくれる仕事を担う菌たちを悪者にしてしまうのは、本質を履き違えている上に、何の解決にもならないですよね。
合成シャンプーを使っている間は、強い香料や強烈な化学物質のために五感のすべてが鈍くなりますが、それらを使わなくなれば嗅覚はクリアになり、体が正常になった分だけ、自分をごまかせなくなります。
湯シャンだと「いつになっても頭皮のニオイが気になるんだけどな‥」とお悩みの方は、「食生活が原因に違いない!」と思い込んで必要以上にストイックになって自分を追い詰めるよりも、住環境や室内に使用しているケミカル製品を見直し、自分の体に使っている商品の毒性について見直してみると、においに関しても突破口が見えてくると思います。
また、電車通勤をされる会社勤めの方よりも、空気の澄んだ田舎にお住まいの方や、出歩く必要のない在宅ワークの方のほうが、頭を洗う頻度が少なくて済み、頭皮のニオイも出にくいもの事実です。
人混みに繰り出せば、それだけ他人の芳香成分やケミカル成分が頭に付着してしまうので、香害大国の日本では、海外と比べてその点が厳しいですね。
私が「週一回の重曹洗い」で済んでいるのも、自然の中に住んでいて、なおかつ在宅だからという点は大きいです。私でさえ、街に出たその日は、その日のうちに重曹で洗わないと、頭にくっついた石油系の有害物質によってイヤな臭いが発生してきますから、都会にお住まいの自然派の皆さんはさぞ大変だろうなといつも思います。
洗う頻度や、使用するアイテムの加減は、一人一人の状況によって異なると思いますし、取り入れ方や併用の仕方も、それぞれのライフスタイルに合わせてトライしていただくのが一番いいかと思います。いずれにせよ、イヤなにおいを落とす意味でも、重曹は素晴らしいアイテムですね!
まとめとして。私からの一番のアドバイスは、「まずはやってみる!」ということ。
あれこれ考えて、結局やらないというのが一番もったいないですし、「やってみてから考える」とか「やってみて感じたことを元に検討していく!」というのが、クリエイティブで楽しいと思います!
重曹やビネガーは、いくらあっても困らない便利なものですし、お料理にもお掃除にも使えますから、今はお持ちでない人でも買ってしまって損はないはず!
重曹を選ぶ際には、ぜひ「食品グレード」のものを選んでみてくださいね。
✿一例として、アマゾンのリンクで失礼しますがm(_ _)m お好きなのをお好きなお店で選んでみてください♪
皆さんも、ぜひ楽しみながら、気楽にどんどんトライしてみてくださいね!
私の場合は、体が悲鳴を上げるまで行動を起こせず、散々な目に遭いながらの「シャンプー断ち」でしたが、これから始められる皆さんは、自分の意思で自由にスタートできるわけで、なんという楽しみすぎるチャレンジなんだろう!と、うらやましい気持ちでいっぱいでもあります♪
みなさんのナチュラルライフが、豊かでハッピーで、とっても楽しいものでありますよう!
願っています☆彡
Bio Sinfonia

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