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大地と人に共通する、健康の大原則とは?




先日、いよいよ寒波がやってきて、わが家の今年のミニトマトの収穫時期が終わりを迎えました。


7月半ば~11月上旬までの長いあいだ、食卓を豊かにしてくれました。


今もトマトには困らないほどで、冷凍庫の中までパンパンに詰まっています。





実はこのトマト、すごいトマトなのです。


「何がすごいのか?」


というと・・・


私たちは、種をまいてもいなければ、苗を植えてもいないのです!



自然と生えてきて、自然とみるみる育ち、自然に実を成らせてくれて、長期的な大収穫になりました。



その上、種類もいろいろ!



真っ赤なの、黄色いの、縦長のもの、ミニトマトと呼ぶにはサイズが大きすぎるもの・・と、色も形もユニークなのが大地からご自由に生えてきてくれます。



一体なにが起きているのか?というと、過去に育てたミニトマトのこぼれ種が、大地の中にインプットされ、なんとも自然な風格のミニトマトの姿になって、大地から芽吹いてくるのです。



この味が、また最高に素晴らしい‥!



熟したものは、ブドウを思わせるようなとびきりの甘さと、パワフルな酸味が共存していて、とっても味が濃いのです。


もちろん、種類によっても味が異なり、昔懐かしの中玉トマトに似た味の、大きめサイズのミニトマトもあります。


(もはや「ミニ」ではないのかも‥?!)



植物自身の意思で、「今だ!」という時期に地面から芽吹き、自らの意思で自然に育ってくれる野菜たちは、現代の過酷な気象操作にも負けないほどの芯の強さを持っており、そのたくましさには驚かされます。



今年は、ゴーヤなども自然に生えてくるものだけで十分な収穫が得られ、種をまいて育てる必要がありませんでした。


なにより驚かされるのは、『収穫量』以上に、その『美味しさ』です。



わが家では、自然に生えてくる天然野菜の種類と収量が、年々増えています。



ジャガイモやキュウリも、自然に生えてくる分がけっこうあり、感激するほどの美味しさを提供してくれます。



シソ・ニラ・菊芋などは、すでに採り放題の状態でしたが、まさか大好物のミニトマトまで食べ放題の世界へとステップアップできるとは、夢にも思いませんでした。



なにしろ、ここに引っ越して来た当初―・・、この地での農業ライフは絶望的で、順風満帆とは程遠いものだったからです。



以前の大地の状態は、胸が痛むほど酷いものでした。





やりすぎなまでの除草剤の使用。


農薬と化学肥料で、無理やり畑の見栄えをごまかしていた黒歴史。


草や落ち葉は『邪魔なゴミ』として燃やしてしまう悪習慣・・などなど。



栄養もなく、生き物もいない、カラッカラの大地だったのです。



私の住む田舎では、「草や落ち葉は、燃やして綺麗に片付けておくべき!」という信念を持つ高齢者や中高年が驚くほど多く、燃やす際にはプラスチックごみ等を混ぜて燃やすのが慣例となっていました。



私たちが取得したこの土地も、長年そんな悪習慣が行われてきた畑でした。



そのため、土を触っていると、後から後からゴミの残骸が出てきて、泣けてくるほどうんざりする日々でした。



これまでも、以前住んでいた土地で3年、その次に移り住んだ土地でも7年ほど自然農をやってきましたが、それまでの経験が「何だったんだろう?」と思えるくらいの、異次元レベルのハードルの高さです。




あまりにも作物が育たない・・


弱々しくて、すぐダメになる・・


作物が常に『死のベクトル』へと向かってしまう状態だからこそ、虫たちが「僕らの出番だね」と集まってきて食べ始め、分解し始める・・・そんな繰り返しでした。



でも、最初の頃は、なんの虫さんも見当たらないほどの不毛な土地だったので、何であれ生き物が少しずつ集まってきてくることは、本当に嬉しく思えたほどです。





そんな感じで、2年やっても、ほぼ変わらない。


3年やっても、ほぼ横ばい。


4年やっても、かけている努力が空しく思えるほどの、なんだかなー状態。


しかし、5年目に明るい兆しが見え始め、6年目には大きな転機を迎えました。


そして、今年で丸8年が経ち、いよいよ9年目に突入するところです。



このような歩みを経るうちに、様々な天然野菜が自然と育ってくれるまでになりました。





やったことは、とにかく土地に生えてくれる草たちを大切にすること。


森の木々が落としてくれる、落ち葉などを大切にすること。


他の人たちが、「ゴミだ!みっともない!」と言って、燃やしているものを大切にすることです。



そして、それらの栄養分を腐葉土にするために、微生物や虫たちに働いてもらうことです。


つまり、他の人たちが「害虫だ」といって、殺虫剤や農薬で殺している命を、全て大切に尊重することです。



そうやって、この土地の自然な生態系の中で出来上がった土を畑に返し、そこで作物を育てることです。



大自然の結晶が織り成す土で作物を育てれば、すでに栄養分が詰まっているので、肥料をほどこす必要もありません。



この土地の気候風土にマッチした、素晴らしい土になっているわけですから。





今年は、ミニトマトの盛大な大収穫になりましたが、最初に言ったように、種をまいたのは私たちではありません。



「じゃあ、誰が種をまいたの?」


・・というと、、、思い当たるのは、ただ一つ。



旬の時期のほんの数日間だけ、こうやってトマトの森に遊びに来て、完熟トマトを食べていく誰かさんの功績です↓




今年も、トマトが真っ赤に熟して、最高の食べごろを迎えた頃、真っ先においしいところをほおばりにきた誰かがいました。



食べ散らかして、そっと去っていく、誰かさん・・・



「たぶん、森の中で時々見かける、あの可愛い野ネズミさんかな・・?」



というのは、旦那さんの予想。



「いや、意外と、ヒーちゃんが食べたんかも」というのは私の予想。



ヒーちゃんというのは、うちの敷地を知り尽くしている鳥さんです👇)


種を豪快に残していく、こんな雑な食べ方をするのは、やっぱり鳥さんのくちばしっぽい!



ということで、ヒーちゃん説は、なかなかの有力説です。



彼らの食べ残したトマトの種が、地面に散らかっている形跡を見て、ドキドキ、わくわくします。



なぜなら、これが、ちょうどよく熟した実の「こぼれ種」となって、また来年のトマトが自然と生えてきてくれることになるのですから。



「この大収穫は、君たちのおかげだよ。ありがとう



そんな気持ちでいっぱいになります。



トマトは、自然と実がポトポト落ちる分もあるにはあるのですが、それらは旬を過ぎた未完熟な青いトマトだったりするので、種が熟していないものが地面に落ちても、芽は出ないはずです。



芽吹くためには、彼らが食べ散らかしてくれたように『ちょうどいい時期の、最高の完熟トマトの種』が、大地にインプットされる必要があります。




ちなみに、自然に生えてくるジャガイモは、収穫時に気づかないで掘り残した分などが、自然に芽吹いているようです。



キュウリやゴーヤなどは、食べきれずにそのまま地面の肥やしにした分や、熟して巨大になったものに気づかないでしまった分が、翌年以降に芽吹いてくれているようです。



また菊芋などは、荒れ地でも食べきれないほど自然にできるので、毎年けっこう放置してしまい、、ずっと自然にでき続けていますが・・。



そのほか、生ゴミも堆肥化して土に返しているので、そういうルートから芽吹いてくる分もあるようです。



こんなにナチュラルに、すべてが調和していく世界!



大小さまざまな生き物たちへの愛しさと、素晴らしく洗練されている地球の営みに、感謝が込み上げてきます。





また、こうした生き物との関わり合いに関連して、わが家の農における重大な変化が、もう一つありました。



ここに移住して、最初の3~4年ほど、畑に出没していた野生動物たちは、一切畑に近寄ることもなくなりました。



イノシシはもちろん、タヌキも、ハクビシンさえも‥!



私たちがこの土地に住むようになったことで、広大な土地の管理方法が変わり、周囲にまで広範囲にわたって散布されていた除草剤がまかれなくなりました。



それにより、自然な生態系が復活し、彼らの大切なお食事処と住み処が守られるようになったのです。



除草剤だけでなく、大きな決め手となったのは、やる必要のない領域の草刈りはやらないようにして、彼らのテリトリーを最大限に尊重したことです。



彼らが生きられるだけの十分な食料と、安全な住み処があれば、危険をおかしてまで人間のテリトリーに入ってくる必要はなくなります。



人間による無益な行為や、愚かな行為の数々を、一つずつ確実にやめていけば、自然界の調和は必ず戻ってきます。



そして、


「実は野菜づくりって、こんなにもスムーズ!」

「食べきれないほど、大収穫になるよ!」


・・という事実が、世間に知れ渡ってしまったら、どうなるでしょうか?



きっと、それがバレたら、まずいのでしょうね。



だからこそ、数々の薬剤を持ち出し、農業を難しいのものにさせ、大地を不健康な状態にキープし、作物づくりのハードルを上げて、残留農薬が多くて栄養価の低い作物しかできないシステムの中に私たちを閉じ込めているのでしょう。



そしてこれは、『人体の健康』に関しても同じです。



自然の営みや、素晴らしい微生物たちを悪者に仕立て上げ、抗菌剤・除菌剤・抗生物質で病気を生み出し、心身が不健康になるシステムの中に、私たちを閉じ込めています。



だからこそ、そのための解決策は、いずれにおいても共通しています。



大地を毒する行為をやめること。


自分を毒する行為をやめること。


不要な毒素を抜いていくこと。



毒素が抜ければ、本来そなわっている本領が発揮されていきます。



そしてこれは、大地の健康だけでなく、また体の健康のみならず、心の健康に関しても同じことが言えます。



自分を毒する考え方や、自分の心を蝕む信念を、手放していくこと。


やめたい行動パターンを、やめていくこと。

好ましくない心理パターンから、自分を解放すること。



大地を浄化するのにも時間がかかるように、心を浄化するのにも時間がかかる場合もあるかもしれませんが、自分自身の意思のベクトルが、向かうべき理想的な方向を向くよう常に意識を働かせておくことで、必ずよい方向へとデトックスは進んでいくものです。



それが、『自然の底力』です。



私たちは本来、「自然の一部」なのではなく、『自然そのもの』なのです。



自分の中に息づく大いなる自然を大切に尊重する限り、それは、あなたにとっての最適な調和の世界を連れてきてくれます。



目に見えない小さな微生物を敬うように、あなたの心にある小さな感情や、ささやかな感覚も、一つ一つ大切に敬うことで、人間らしい心の豊かさや充足感、愛や優しさで、目の前の日々が満ちあふれるようになっていかれるはずです。



あなたという大自然も、大いに豊かに繁栄していきますように!

願いを込めて。



Bio Sinfonia


 

お読みいただきありがとうございました!応援してくださる方々に、心より感謝しております。

Bio Sinfoniaは、野菜の直売もやる予定だったのですが、家づくりの大失敗により大幅なプランの変更を余儀なくされたまま、まだ立ち直れていません!今後の行く末も、どうぞ見守っていてください!



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