豊かさの究極系とは?
- Bio Sinfonia
- 2016年2月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年7月13日

こちらは、“ミノムシ”の愛称で親しまれている「チャミノガ」さんのお宅。
ミノガさんの称賛すべきところは、なんといっても【身の周りにあるもの】で、家を作ってしまうところではないでしょうか。
「あるものを生かす」とは、もしかしたら、“豊かさの究極形”かも知れません。
なぜならそれは、
そこにあるものの価値を知り、
そこにあるものを生かせる知恵があってこそ、叶う生き方だからです。
写真は、小枝で作られた一般的なミノガ住宅ですが、たとえばミノガさんに、色とりどりの和紙を入れた小部屋に入っていただくと、そこにある和紙だけで美しいお家をつくられます。
自分の口から出す「糸」で、あるものを繋ぎ合わせていくのです。
同じように、口から「糸」を出す生き物としてはクモが有名。
クモの糸は、人間が研究し続けている夢の技術のひとつです。
「ありえないほど柔らかいのに、鋼鉄よりも強い!」
・・というクモの糸ですが、
このミノガの糸は、さらにその数倍もストロングなのだそう‥!
果たして、人間のテクノロジーがミノガに追いつける日は、やってくるのでしょうか?
そんなミノガさんですが、
「害虫」として駆除されてきた末、
今ではなんと絶滅が危惧されています。
どうして地球には、
「害虫」や「害獣」といわれる、
”殺してしかるべき命”が、
こんなにもたくさん存在してしまうのでしょうか‥?

それは一重に、
「人間の意識が、そうさせているから」。
近年、もっとも絶滅の危機にある、
救済すべきものは、
『人の心の豊かさ』
なのかも知れません。
生きとし生ける
いのちの存在が尊重される
「豊かな世界」は、
『豊かな意識』からやってきます。
『豊かな意識』とは、“クリエイティブで、愛のある意識”のことです。
お金をいっぱい
持っているのか? 持っていないのか?
それは豊かさにとって、どちらでもOKなことなのです。
他人から見て、
なんかすごそうに
見えるのか?どうなのか?
その点はさらに、どうでもいいことなのです。
われわれ人間が授かった
“ミノガの糸”に値する魔法とは、
“愛から派生する創造性”
のことなのかも知れません。