命のゆりかご、命の台所
- Bio Sinfonia
- 2018年7月18日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年8月25日

ここには、天然の「三つ葉」が自生しています。
スーパーで売っている三つ葉とは、味も香りも「えっ?」っていうくらい違う。
「三つ葉って、こんなに美味しかったの?」という、衝撃を受けます。

(右上のが三つ葉)
汁物に入れると、絶品!
香り高く、強い生命力を感じます。
山の斜面などにいくらでも生えており、初春から初夏まで、長く楽しめます。
そして・・・
夏本番に入るころ、
やわらかかった三つ葉も、だんだん固くなってきて、
花を咲かせる準備に入ります。
そうなってくると、一番おいしい時期は過ぎて、
人間の食べごろは終わりになってくる・・・
まだまだ「食べられる」といえば、食べらるんだけど、
でも、「まぁ、食べなくてもいっかなぁ~」っていう、
なんだか自然と、そんな感覚になってくる。
そんな頃になると、登場するのが、この優雅で美しい方たち。

少し前までは、花の蜜を吸ってまわっていた彼女たちが、一転して、
今度はしきりに、三つ葉の葉っぱに滞在するようになる。
花から花へ・・

ではなく、
葉っぱから葉っぱへ・・

「こんなに三つ葉ばっかり飛び回って、何をやっているのだろう?」
そう思って、じっと観察していると・・・・

卵を産んでいた。
卵からかえった幼虫が、美味しいごはん(葉っぱ)を食べられるように、
ここに産卵するんだね。
三つ葉は蝶の子どもにとっても、栄養価が高く、美味しいのでしょうね。

生まれた子どもたち、元気に育っています。

わたしたち人間の食べごろが終わるころ、
天然のミツバは、蝶たちの「命のゆりかご」へとバトンタッチ。
生まれた子たちの、台所になる。
地球からのおくりものを、
他の命とこうして自然と分かち合えることは、
この上なくありがたい。
自然が織り成す、自然のサイクルというのは、
絶妙にうまく出来ているんだなぁと、感心させられます。
もともとこんなにも上手くできている命のシステムを、
生かすも殺すも、我々の選択次第、
一つ一つに関わってきているんだなぁと思います。